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「森保監督は“孤独”なのだろうか…」“謝罪→腹を割った本音後に握手”日本代表取材記者が今も気になる、ICレコーダーに残った「ある一言」

posted2024/02/14 17:01

 
「森保監督は“孤独”なのだろうか…」“謝罪→腹を割った本音後に握手”日本代表取材記者が今も気になる、ICレコーダーに残った「ある一言」<Number Web> photograph by JFA/AFLO

アジアカップ期間のトレーニング中、選手に向けて話す森保一監督

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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 アジアカップ制覇を期待された日本代表は、ベスト8敗退に終わった。その期間中に現地取材した記者が、森保一監督との間に起きた“ある出来事”について記す。(全2回の第2回/第1回からの続き)

第1回のあらすじ〉

 アジアカップを戦った日本代表。グループステージ3試合を終えたタイミングで森保監督と広報部の提案で茶話会が開かれた。記者陣がICレコーダーを置く中で始まった応答が白熱する展開に。会が終わりを迎えた中で、森保監督との会話は続き……。

 ◇ ◇ ◇

監督に「すみません」と謝った上で話したこと

 筆者:「監督、さっきYouTubeで再生数稼ぎをしているような話は……」

 監督:「いや、いいんですけどね」

 筆者:「自分が出た動画で再生数稼ぎをしている印象を受けさせてしまったということに関しては、すみません。でも、辻褄合わせをしようとは思っていないです。また、今大会に関して言えば、ベトナム戦の時点で、ボトムアップ型にはこういうメリット、デメリットがあるという自分の意見も書いています。YouTube動画だとしたら……」

 監督:「ああ、すみません、(何の動画だったのか)きちんと覚えていないですけど……」

 このやり取りについても、監督の名誉のために補足が必要かもしれない。SNSが当たり前になったこの時代では、大きな大会に臨む選手や監督が自らの意志で記事や動画を探しにいかなくとも、友人や知人経由でその内容が伝わってしまう。例えば、以下のような形で。

〈あのエピソードを読んで感動しました! 引き続き頑張って〉

 応援するメッセージもあれば、このようなニュアンスのメッセージがくるのも事実だ。

〈この記者が、こんなことを語っていたよ! 許せないね! そんなのに負けずに、頑張れ!!〉

 選手や監督が大会に集中するため、いったん批判から距離をとることはよくある。しかし、信頼を寄せる人から批判の内容を知らされてしまうケースは実に多い。

意見の齟齬はあると思います。だから…

 きっと、「覚えていない」という監督の言葉に嘘はないだろう。色々な連絡が監督のもとにきていて、その中には記事や動画を切り取ったものがあったはずだ。ただ、一つだけ伝えることにした。

【次ページ】 “KYな質問”をしてしまうゆえに考えること

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