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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
青学大・太田に並ばれた駒澤大・佐藤へ「絶対に気持ちでついて行け!」箱根駅伝の経験者→ガチ駅伝ファン・濱野将基が振り返る「引退して初めての箱根」
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byJMPA
posted2024/01/16 06:03
今年の箱根駅伝を象徴するシーンとなった3区。並走する2人を沿道から見ていた創価大OB・濱野将基は叫んだ――。
佐藤「あの声はわかりましたよ」
「僕たちは反対車線にいたのですが、一か八か大きな声で叫んで最後の声掛けをしました。あとで本人から『聞こえましたよ』と言われて、うれしかったですね。意外に声は届くものです。3区の圭汰にも『あの声は分かりましたよ』と言われましたから」
春のトラックレースから三大駅伝まで1シーズン、追いかけてきた駒大は準優勝、母校の創価大は8位でシード権を確保。ともにベストといえる結果ではなかったものの、駅伝ファン1年目は充実した“推し活ライフ”を送れたという。SNSで“推し活日記”を発信することでフォロワーは5000人を超えており、駅伝に行くと話しかけられることも多くなった。2年目に向けても、意欲は満々。仕事と両立させることを前提に早くもプランを練っている。
実は一番、楽しかったのは出雲駅伝
「出雲駅伝に備え、3月には飛行機を予約して、会社には10月の有給を申請しようと思っています。実は一番、楽しかったのが出雲で、選手との距離が近くて、声も届きやすかった。東京からは遠征費も時間もかかるのですが、出雲を押さえてこそ真の大学駅伝ファンですよね(笑)」
新シーズンへの楽しみは膨らむばかり。“最推し”の篠原倖太朗は、駒大の主将としてチームをけん引する立場になった。山の神を目指す吉田響らが残る母校の巻き返しにも期待している。駅伝ファンの追っかけ生活が、また始まる――。