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山川穂高がソフトバンク4番「ほぼ侍ジャパン」のスタメンも…揃えれば勝てる“じゃない”野球「4年連続V逸」を防ぐための“ある提案”
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byJIJI PRESS
posted2023/12/27 11:02
山川穂高が加入したソフトバンク。予想されるスタメンがスゴかった…
また、今年のソフトバンク打線の大誤算といえば外国人野手の不振だった。フレディ・ガルビス、ウイリアンス・アストゥディーヨ、コートニー・ホーキンス、そしてシーズン途中に再入団したアルフレド・デスパイネの4人合わせて128打数14安打の打率.109、1本塁打、5打点と散々な内容だった。言わずもがな4選手全員が退団。新たな助っ人砲として白羽の矢を立てたのは今季まで巨人で2年間プレーしたアダム・ウォーカーだった。高橋礼、泉圭輔という一軍実績のある2投手との交換トレードで獲得した。ウォーカーは22年シーズンに124試合出場で23本塁打をマーク。ただ守備に難があるとされ、23年は57試合で6本塁打にとどまっていた。ソフトバンクとすればDH制のあるパ・リーグで「第2のポランコ」(巨人からロッテに移籍し本塁打王)レベルの活躍を期待しているのは言うまでもない。
これが予想スタメン「ほぼ侍ジャパン経験者」
そこで、山川とウォーカーが加わる来季のソフトバンク予想スタメンを考えてみた。
<中>周東 <左>近藤 <右>柳田 <一>山川 <三>栗原 <指>ウォーカー <二>牧原大 <遊>今宮 <捕>甲斐
このオーダーを組めば、日本人選手8名は全員が侍ジャパン経験者という超豪華布陣となる。本拠地のPayPayドームは両翼100mあるものの左中間と右中間部分は比較的狭いとされるため、本塁打や得点のパークファクターでは高い数値が出る。ラインナップを見るだけで、今季よりも得点力が大幅アップするのを確信してしまう。
だがしかし、そう単純でないのが野球だ。たとえば2004年の巨人はプロ野球記録のシーズンチーム259本塁打を放ちながら優勝できなかった過去があるし、何より1年間を通してこのメンバーだけで戦い抜くのも現実的ではない。周東と栗原以外は全員年齢30代だし、栗原にしても近年は故障が重なっている。
そこで提案したいのが「ターンオーバー制」である。