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14年の歳月を経て、日産自動車野球部は、なぜ「活動再開」することになったのか? その「想い」に迫る

posted2023/12/27 17:01

 
14年の歳月を経て、日産自動車野球部は、なぜ「活動再開」することになったのか? その「想い」に迫る<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

12月21日、日産自動車株式会社で記者会見が行われた。監督に伊藤祐樹氏(右)とヘッドコーチに四之宮洋介氏(左)が就任した

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Yuki Suenaga

 12月21日、神奈川県横浜市の日産自動車株式会社で「日産自動車硬式野球部、監督、ヘッドコーチ就任」の記者会見が行われた。

 2025年から活動を再開する日産自動車本社硬式野球部の監督は、同野球部OBの伊藤祐樹氏(51)、ヘッドコーチに同じく四之宮洋介氏(46)が就任する。

 今年9月に発表された、日産自動車本社硬式野球部の「15年ぶり活動再開」のニュースは、スポーツ界、野球界のみならず、経済界にも大きなインパクトを与えた。それもあってか、記者会見場にはテレビカメラなどが4台、スポーツメディアのみならず、一般紙の記者も多数詰めかけた。

「日産自動車野球部の復活を強く待ち望んでいた。50年の歴史がある野球部は、いったん歩みを止めたが、また新たに一歩を踏み出すことになった。精いっぱい頑張っていきたい」

 伊藤祐樹次期監督は緊張の面持ちで語った。また四之宮洋介次期ヘッドコーチも「14年間社業に就いて勉強してきたが、その中で会社の人、地域の人から復活してほしいと言う声を聴いてきた。自分が野球をしたいというより、そういう人の声に応えたいという気持ちがあった」と語った。

「日産自動車の野球」の命脈を保ってきた2人

 2人は日産自動車時代はともに内野手として活躍した。伊藤氏は社会人野球ベストナイン3回、IBAFワールドカップでは日本代表の主将を務め「ミスター日産」と呼ばれた。また四之宮氏も社会人野球を代表する名遊撃手として永く活躍した。

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