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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「高校生ゼロ」巨人ドラフトの異変、「指名漏れ」真鍋慧への言葉…ラミレスが本音で語る“指名ビックリ”球団は?「チームをガラッと変えるかも」
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byHideki Sugiyama
posted2023/11/09 11:05
西舘勇陽(中央大)の交渉権を引き当てた際の巨人・阿部慎之助監督
ラミレス 1位のなかの1位は、やはり巨人の西舘勇陽(中央大)です。彼には“ラミちゃんの二重丸”をつけたい(笑)。それくらい素晴らしいピッチャーで、新人王に輝くだろうと断言してもいいレベルですね。2位以下の即戦力級の社会人選手も含めて、巨人は今回のドラフトでもっともいい補強をしました。
巨人の即戦力ドラフト「チームをガラッと変えるのかも」
――巨人の支配下指名は、大学生が1人、社会人が4人で、高校生はゼロに終わりました。
ラミレス 来年の即戦力を獲るというメッセージが伝わってきた。坂本をサードに転向させたように、ひょっとするとチームをガラッと変えるのかもしれない。楽しみですね。
――あえて序列をつけるなら、西舘勇陽投手に次ぐ選手は誰でしょうか。
ラミレス DeNAの度会隆輝(ENEOS)。野手ではナンバーワンの存在です。巨人もそうですが、古巣だから贔屓しているわけじゃありませんよ(笑)。ただ、DeNAはライバルが多いので、一軍で毎日プレーできるかどうかだけが心配ですね。ドラフト1位だけで考えるなら、次いで阪神の下村海翔(青山学院大)、広島の常廣羽也斗(青山学院大)、中日の草加勝(亜細亜大)という順番になります。
――期せずして、セ・リーグの球団に入る選手が“上位”を占める形になりましたね。
ラミレス 数年前までは、パ・リーグのほうがドラフトの目玉といわれるパワーピッチャーを競合の末に獲得することが多かったように思います。それが、交流戦や日本シリーズでの勝ち越しという結果につながっていた。ただ、今年のように優れた投手たちの多くがセ・リーグの球団に入っていけば、次第にそのトレンドも変わってくるでしょう。もしかすると、今回のドラフトは“セとパの序列”が拮抗し、逆転するきっかけのひとつになるかもしれませんね。
<「1年目から誰が活躍する? ラミレスが“想定成績”も語った」編からつづく>