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「タケはゴレアドール(点取り屋)だ!」“TAKEユニ少年”の久保建英評…初CLにリーガ6戦4発「ソシエダサポの愛と期待」は高まるばかり
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2023/09/25 17:04
CLデビューを飾り、リーガ6戦4発と決定力が光る久保建英。ラ・レアルの10シーズンぶり欧州最高峰の戦いでも勝利に導けるか
サポーターの前では顔を上げて挨拶を行ったが、気を抜くと自然と肩を落とし俯いてしまった。そして足早にロッカーに戻っていった。
この日、なかなかボールに絡めない時間帯でも、久保がCKを行う際には、コーナー付近のサポーターから〈KUBO!〉という大きな声援が飛んだ。
また後半に入り、サイドでボールを受けカットインしゴールに向かうシーンが増えると、その度にゴール裏からは、ゴールを期待する大きな歓声が上がった。
ヘタフェ戦でも電光石火の先制ゴール
久保への期待は、ドリブラーとして、チャンスメイカーとしてだけではなく――点取り屋としても高まり、カットインからのシュートが久保の代名詞になりつつある。週末に行われたリーガのヘタフェ戦でもキックオフから2分で、今季リーグ6戦で4点目となる先制ゴールを奪ってみせた。
過度の期待は重圧にもなりかねないが、久保自身が、チームに勝利をもたらす存在を目指しているに違いない。
その時には、冒頭の少年の腕に巻かれていたように――キャプテンマークを巻くような日もあるかもしれない。
<レアル・マドリー戦編から続く>