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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「GUの店長」だった元慶大野球部31歳は、どうトライアウトリーグを“健全経営”しようとしているか「継続する上では必要な赤字かなと」
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2023/09/27 11:02
「ジャパンウィンターリーグ」2022年の様子
「想定以上に多くの人にお手伝いいただいたので、感謝の意味を込めて報酬をお支払いしたので、決算では少し赤字になりました。でも、それは事業を継続していく上では必要な赤字かなと思っています」
ホンダ、トヨタも「刺激を受けた」と今年も選手派遣
第1回で紹介したが、今季はNPB球団のファームとCPBL(台湾プロ野球)が参入する。プロアマ規定があるためにリーグを2つに分けたが、プロアマの野球選手の様々な交流も期待できる。昨年は、ホンダ、トヨタ自動車など社会人の選手も参加したが「大きな刺激を受けた」と語った。両社ともに今年も選手を派遣する。
9月には、プロ野球独立リーグ四国アイランドリーグplusとルートインBCリーグが、ジャパンウィンターリーグと業務提携し「JAPAN WINTER LEAGUE ADVANCE2023」選手を派遣することを決定した。リーグ戦はさらに充実する。
日本野球は長くプロアマの壁によって隔てられていた。野球選手の進む道もエスカレーター式になっていて、一度それを踏み外すと可能性は閉ざされ、あきらめるしかなかった。
そんな古いシステムに、野球界出身の若い経営者が、風穴を開けようとしている。
期待しかない。
筆者はそんな気持ちで鷲崎氏たちの活躍を見つめている。
<第1回から続く>