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「ヨシノブ・ヤマモト1億ドル超えは確実」ハーバード大卒MLB記者が集めた山本由伸の最新情報…本腰ヤンキースだけじゃない“豊富すぎる選択肢”
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byJIJI PRESS
posted2023/09/19 11:04
先日のノーヒットノーランはアメリカでも話題になったという山本由伸。実力だけでなく、25歳という若さも興味が注がれる要因の1つだろう
山本がノーヒッターを達成した登板試合にキャッシュマンGM、オマー・ミナヤ編成部門アドバイザーというヤンキースのフロント陣が来ていたというのは興味深い事実だったと感じています。ヤンキースは山本獲得に本腰を入れていますよ。
他にもボストン・レッドソックス、セントルイス・カージナルス、ロサンゼルス・ドジャースも真剣に検討しています。特にクレイトン・カーショウは今季終了後にFAになり、ウォーカー・ビューラーも故障明けと考えていくと、ドジャースの先発ローテーションは不確定要素が多く、山本に興味を持つのは当然です。
私が山本の代理人であったとしたら、大規模マーケットチームが強力なマーケットを作り出しそうな現在の状況を幸運と感じるでしょう。先ほど名前を挙げたヤンキース、レッドソックス、カージナルス、ドジャース以外に、シアトル・マリナーズも参画するかもしれませんし、大谷が移籍した場合、ロサンゼルス・エンゼルスも注目するでしょう。今オフ、山本には非常に豊富な選択肢が存在するのです。
1億ドルは超える「あのゲームでさらに…」
契約内容を予想するのは常に簡単ではないですが、今オフの山本の場合、最終的に保証される金額は1億ドルを超えると考えています。
先日のノーヒッターで彼の値段はさらに上がったのではないでしょうか。あのゲームで、山本は自身が先発した試合を自らフィニッシュできることを改めて示しました。現状、アメリカで先発完投できるピッチャーはもうそれほど多くはありません。それができるという事実は、先発ピッチャーにとって大きな売り物になるのです。
正確な金額はもちろんわかりませんが、業界内の多くの関係者の間で「山本は1億ドルプレイヤーだ」と信じられています。それほどの投手なのだから、今オフシーズンは山本が話題の中心になるのでしょう。日本からやって来る新たな大物の周囲で、熾烈な争奪戦が勃発するのを私も今から楽しみにしていますよ。