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「ヨシノブ・ヤマモト1億ドル超えは確実」ハーバード大卒MLB記者が集めた山本由伸の最新情報…本腰ヤンキースだけじゃない“豊富すぎる選択肢”
posted2023/09/19 11:04
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
JIJI PRESS
オリックス・バファローズの山本由伸が9月9日、敵地でのロッテ戦で達成したノーヒットノーランはアメリカでも大きく報道された。2年連続投手5冠を達成した山本は、もともとポスティングシステムを通じての今オフのメジャー入りが期待されていた。特にニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが観客席で見守る前で大記録を達成したことで、全米での注目度がさらに上がることは必至だ。
山本の実力をアメリカの関係者はどう見ているのか。今オフ、どのチームが獲得に名乗りを挙げ、どれだけの値段がつくのか。過去にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、プレミア12での現場取材経験があり、日本選手のマーケットにも精通するMLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者に意見を求めた。
メジャーリーグ取材歴18年。ハーバード大出身の頭脳とコミュニケーション能力を兼備し、多くの情報網を持つモロシ記者の元にも、山本に関して好意的な情報ばかりが届いているようだ。今オフ、“1億ドルの日本人投手”が再び誕生するのか。
(以下、モロシ記者の語り)
「アメリカでも多くの関係者がエキサイトしている」
山本がノーヒッターを達成したゲームの映像はもちろん私もチェックしましたよ。今春、WBCでの投球はマイアミの地で間近で見ましたし、2019年のプレミア12の際にも私は来日して現場取材しました。
そのように様々なステージで山本のピッチングを見るたびに、彼の力量に感心させられてきました。NPBでも、WBCでも、プレミア12でも、常にハイレベルの成功を収めることで、山本はメジャーリーグという最高の舞台でも結果を出せると信じられるだけの能力を誇示してきたのです。
今季のNPBでも沢村賞の獲得は確実で、MVPの候補になっているという話も耳に入って来ています。日本ですでに多くのことをやり遂げ、メジャーリーグに挑むための準備は整っているのでしょう。アメリカでも当然のように多くの関係者が山本の存在にエキサイトしています。