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佐々木朗希と山本由伸を大絶賛…メジャー3球団の米国人記者「25歳のササキは年俸3000万ドル」「ヤマモトを狙わないなんてクレイジー」

posted2023/04/28 11:05

 
佐々木朗希と山本由伸を大絶賛…メジャー3球団の米国人記者「25歳のササキは年俸3000万ドル」「ヤマモトを狙わないなんてクレイジー」<Number Web> photograph by KYODO

WBCの活躍もあり、MLBスカウトの関心が高まっている佐々木朗希と山本由伸。4月14日の投げ合いは米国でも話題に

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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KYODO

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝で揃って登板したことで、山本由伸(24歳)、佐々木朗希(21歳)というNPBが誇る2大右腕の知名度がアメリカでも大きく上がったことは間違いない。4月14日、ZOZOマリンで実現したこの両雄の投げ合いは、米メディアの間でも少なからず話題になった。

 今季は開幕から20イニング連続無失点という佐々木、2年連続で沢村賞を受賞した山本の実力を、アメリカの現地記者たちはどう見ているのか。3月のWBCを現地取材し、メジャー開幕後はそれぞれレッドソックス、メッツ、ヤンキースという米東海岸の有力チームに密着する3人の現地記者に意見を求めてみた。

《取材に応じてれた3名の記者》
ピーター・エイブラハム(ボストン・グローブ紙、ボストン在住)
ステファニー・エプスタイン(スポーツ・イラストレイテッド誌、ニューヨーク在住)
エリック・ボランド(ニューズデイ紙、ニューヨーク在住)

関係者が驚いた佐々木朗希の102マイル

質問1「WBC準決勝のメキシコ戦で先発した佐々木をどう見たか」

エイブラハム 彼が速球を投げる姿はこれまでに見たことがないようなものだった。投球フォームはとてもスムーズで、ボールが手から弾け飛んでくるような感じ。100マイル(160キロ)を投げる投手は、それだけの速さの球を無理に投げようとしているような投手が多いが、佐々木の場合は容易に投げているように見えた。まだ若いからこれから投球の方法を学んでいくだろう。それを成し遂げたとき、もともと飛び抜けた球を持つ佐々木はアンストッパブルな存在になるのではないか。WBCを見ていた球界関係者は、あれほど軽々と102マイル(164キロ)を投げる投手はいないと話していた。他にいるとすれば、私の知っている限りアロルディス・チャップマンくらいだ。

エプスタイン 率直に素晴らしいピッチャーだと思った。スプリッターはほとんど信じられないくらいに上質な球種だった。もちろん速球もよく、特に真っ直ぐ系への強さに定評があるメキシコの1番打者ランディ・アロザレーナがすべての速球に振り遅れていたのが印象的だった。あの試合での佐々木は3ラン本塁打を許し、完璧ではなかったのは事実。それでもその才能は誰の目にも明らかで、すでにスターレベルの能力は依然として発展途上にも感じられた。

ボランド MLBで投げるために必要なツールはすべて備えている投手だと感じた。それほど長いイニングの登板ではなかったが、101~102マイルの速球をコンスタントに投げてくるのに加え、変化球も上質だった。もちろんメジャーの強打者たちを実際に打ち取り続けるには常にアジャストメントが必要になってくるが、少なくとも持ち球のクオリティは文句なしだと思った。

【次ページ】 「100マイルはたくさんいるが、変化球が素晴らしい」

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