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大谷翔平にまさかの声「ヤンキースもメッツも獲得はない」米記者たちに直撃取材…右ヒジ負傷も“メジャー史上最高額”ほぼ確実「FA移籍の本命」
posted2023/09/15 11:02
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Getty Images
今季終了後にFAとなるエンゼルス大谷翔平の去就は一体どうなるのか。
米国メディアの間ではシーズン中に契約予想額がみるみる吊り上がり、夏頃には総額6、7億ドル超えというとてつもない金額に言及する声まで上がった。
ところが右肘の靭帯損傷が判明。今季は投手としてもう出場しないことが8月23日に発表されて米球界周辺が騒然となり、FA契約への影響がどうなるのかという話題で持ち切りとなった。
大谷争奪戦に参戦する噂が出ている球団の番記者たちは何を思うのか。現地で本音を聞いてみた。
テキサスの記者「(獲得は)あまり現実的とは思えない」
まず1人目は、レンジャーズ番でダラス・モーニングニューズ紙のエバン・グラント記者。テキサスといえば8月中旬にエンゼルスが遠征した際、大谷が打席に入るとスタンドから「Come to Texas!」の大合唱が起こり、地元ファンの熱烈ラブコールぶりが話題となった。
実際のところ、レンジャーズが獲得する可能性はあるのだろうか。
「トレード期限のときにオオタニの獲得を狙っていたし、FAでも獲得に興味を示す可能性はあるかもしれないね」
地元ファンの熱烈ぶりとは違い、至って冷静な口調だった。
「獲得に動く前に肘の状態を調査すると思うけれど、もしトミー・ジョン手術を受けるとしたら来季は投げられない。先発投手陣ではエース格のジェイコブ・デグロムが今年6月にやはりトミー・ジョン手術を受けたばかりなので、オオタニを獲得すると来季は2人の高額年俸先発投手が投げられないことになる。もちろんオオタニは打者としてDHで出場はできるだろうし、DH枠はちょうど空くので、フィットしないことはない」
ということは獲得に動く可能性はフィフティフィフティというところだろうか。
「いや、でも実際のところ球団が本気で獲得に動くかどうかといったら、あまり現実的とは思えない。獲得できるだけのお金を出せるとも思えないし。もちろん、彼は世界で最も偉大な選手だと思っているけれどね」
やはりあくまでも冷静な分析だった。