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「ヨシノブ・ヤマモト1億ドル超えは確実」ハーバード大卒MLB記者が集めた山本由伸の最新情報…本腰ヤンキースだけじゃない“豊富すぎる選択肢”
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byJIJI PRESS
posted2023/09/19 11:04
先日のノーヒットノーランはアメリカでも話題になったという山本由伸。実力だけでなく、25歳という若さも興味が注がれる要因の1つだろう
山本は大谷翔平ほどの長身ではないですが、速球の球速は平均以上ですし、しっかりとした投球フォームも持っています。変化球も優れていて、好打者たちであってもハードコンタクトをするのが難しい投手という印象を受けてきました。
毎年1点台というとてつもない防御率を残すのは大変なことです。NPBでそれができる投手であれば、メジャーリーグでもスターになれる可能性は十分でしょう。
私の知っている球界関係者の中には、山本はダルビッシュ有と同レベルの力を持っていると見ている人がいます。私個人としても、ダルビッシュ、あるいはピーク時の岩隈久志と同等の力を山本は持っていると見ています。身体的には岩隈の方により共通点があるのかもしれませんが、メジャーでも今季の千賀滉大、好調時のダルビッシュくらいのパフォーマンスを見せてくれると予想しています。
懸念材料はMLBの厳しい日程?
懸念材料があるとすれば、山本は体格的に恵まれた選手ではないこともあり、やはり厳しいスケジュールに適応できるかという部分でしょう。具体的には、メジャーの通例である中4日で投げ続けられるのかどうか。
千賀も今季、ニューヨーク・メッツではその面ではかなり慎重に起用されました。二刀流の大谷は基本、中4日では投げません。山本も5人ローテーションではなく、少なくとも当初は6人ローテの1人になると見るのが妥当でしょうから、獲得を目論むチームは他に5人の先発投手を揃えられるかどうかを考慮する必要はあるのでしょう。その面で、山本の存在はロースター構成にかなり影響するとは思います。