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「ドゥンガは口うるさいから敬遠してたんだ(笑)」ブラジル名SBジョルジーニョの夢は「日本代表監督としてW杯優勝」とアツく語る理由
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byMasashi Hara/Getty Images
posted2023/08/13 11:02
鹿島アントラーズ監督時代のジョルジーニョ
「私がJリーグでプレーしていた頃より格段に強くなった。昨年のW杯で示したように、すでに世界のどの代表とも互角かそれ以上に戦える実力を備えている。W杯ベスト8以上が目標と聞くが、もっと大きな野心を抱いていいと思う」
――今後、もし鹿島からオファーを受けたらどうしますか?
「もちろん、引き受けるよ。私にとって、最も愛着のあるクラブだからね」
――それでは、Jリーグの鹿島以外のクラブからオファーを受けた場合は?
「即答はできないが、プロの指導者として検討させてもらう」
――今後、指導者としての目標は?
「日本を含む世界の強豪国のビッグクラブを率いて、重要なタイトルを獲得したい。
私には、大きな夢がある。それは、いつか日本代表を率いてW杯で優勝することだ。そのためにも、まずはJリーグで実績を残したい」
印象に強く残った真摯で誠実な人柄
現役時代から行なっている慈善活動の意味を尋ねた際、彼が発した「この活動は、私にとって『瞳の中の女の子』(注:「何よりも大切なもの」を意味する)」という言葉が強く印象に残った。フットボールと直接の関係はないが、彼の真摯で誠実な人柄を表わすフレーズだと感じた。
選手時代に世界の頂点を極め、鹿島でも選手として活躍し、監督も務め、日本と日本人を心から愛する男は、大きな目標を胸に秘めていた。
「夢は、日本代表の監督になってW杯で優勝すること」――。冷静にして謙虚だが、内に激しい闘志と大きな野心を秘める男のこれからに注目したい。