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プロ野球引退から半年で激変…山口俊の“ビジネスマン化”がスゴかった「岡本和真が絶賛した“ちゃんこ”」「7月にはエステサロンも」
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byTakuya Sugiyama
posted2023/06/12 11:04
昨季をもって現役を引退した山口俊にインタビュー(後編)
激変の生活スケジュール「朝7時半に起きて…」
ライフスタイルも激変した。ナイターの試合が多かった選手時代は夜型の生活だったが、今は朝から夜まで仕事に追われている。
「夜の試合があれば、次の日は昼前くらいに起きていたので、子供の世話もほとんどできなかった。そこからまずは、早起きに慣れていって。最初のほうは(奥さんから)たたき起こされていましたが(笑)。
今は起きるのがだいたい7時半とか8時。子供を送り出すことから一日が始まります。その後、9時過ぎくらいから、商談といいますか、異業種の方との打ち合わせですね。店には午後4時頃に来て、5時にお店をオープン。終わるのがだいたい11時で、家に帰るのは深夜12時くらい。だから野球をやっていたときより、本当に時間がないんです。睡眠時間も短くなりました。5時間寝られたらいいほうです。現役のときは8時間から9時間寝るようにしていましたから」
野球漬けの生活から一転、考えることは一日中「仕事」である。
「普段はお店でさくっとまかないを食べますけど、昼間は外に出ていることが多いので、勉強がてら、人気店によく行きますね。ああ、こういう料理を出すんだ、とか発見がある。1人で行くこともありますし、参考になる店があれば、今度は従業員と一緒に行ったり。こういう新メニューが作れるんじゃないか、アレンジしたらいいんじゃないかとか。全部仕事です。どこに行くにしても」
なぜ順応早い?「現役時代から…」
まだ現役から離れて半年あまりしか経っていないが、その表情や所作はすっかり“実業家”である。「お客様」「提供させていただいています」……。本人の口から出る言葉も、違和感が感じられない。なぜこれほど早くセカンドキャリアに順応できたのか。
「現役時代から経営者の方でしたり、ビジネスで活躍する方たちと食事をさせてもらう機会が多くありました。そこで学べたのが大きかったですね。飲食業界で経営されている人はもちろん、美容業界、金融業界の方もいた。その意味では、『プロ野球選手後の生活』を早い段階からイメージしていました」