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ダルビッシュに質問攻め&大谷との会話も観察「ディズニーランドにいる感覚」“復活”ロッテ種市篤暉(24歳)が侍ジャパンで学んだこと
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2023/04/01 06:00
侍ジャパンのサポートメンバーとして大会前の壮行試合に出場したロッテ種市篤暉(たねいち・あつき)。ダルビッシュから学んだことを復活の1年に活かす
ピッチングで意識するのは「ゾーンに強い球を投げる事」。実戦復帰を果たした昨季は一軍復帰も果たしたが、思うようなボールを投げられず不完全燃焼に終わった。10月に宮崎で行われたフェニックス・リーグではリリーフとして登板。1イニングを全力で投げる中で徐々に感覚を取り戻していった。
「あそこでいい感覚を掴んだ。投げ方も、指にかかる感覚も。ああ、こういう感覚だなあと思った。なによりも色々と考えないでシンプルにストライクゾーン内に強いボールを投げる意識が大事かなと思いました」
侍ジャパンの世界一の瞬間はオープン戦の試合前。本拠地ZOZOマリンスタジアムのロッカールームのテレビで見入った。
「もちろん、嬉しかったです。皆さん、かっこよかった。ただ、正直、焦燥感があります。ボクもあの中に入りたい。もっともっと頑張って次の大会に選んでもらいたいという想いはあります。そのために今、なにをしないといけないのか。どうしたらいいのか。これまで書いたノートを見直しながら、日々、前に進んでいきたいと思います」
野球ノートはもともと、つけていた。日々の気づき、思い、反省をメモ書きにして、事あるごとに振り返り、自分の成長に繋げてきた。今年、手に入れた大切なページ。今後、何度も何度も見返すだろう。そして成長をする。復活の1年を飛躍の年として最高の形で締めくくる。
2023年、マリーンズにとって勝負のシーズンとなるペナントレースが始まる。今年9月に25歳になる種市にとっても大事な1年である。その先には、次の世界大会も見据えている。
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