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「大谷翔平の通訳さんがナゼWBCに?」水原一平氏の“ベンチ入り”は栗山監督たっての希望だった…本人が明かす「“31人目の侍”の多すぎる仕事量」
posted2023/03/06 17:18
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Nanae Suzuki
3月9日にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の初戦を迎える侍ジャパン。直前に行われた強化試合のテレビ中継で、画面にたびたび映るベンチの中の「あの人」の存在が気になったファンも多いのではないだろうか。合流した大谷翔平の横にぴったりと座り、時に真剣に話し込み、時に柔らかい表情で笑い合うお馴染みの「あの人」。エンゼルスで大谷翔平の専属通訳をつとめる水原一平氏だ。
5日に大阪市内で行われた公式練習でも、室内練習場で大谷を見守る水原氏の姿があった。「プライオボール」と呼ばれるそれぞれ重さの違うボールや、ゴムチューブ、トランポリン、長いポールなどたくさんのトレーニング器具を手に約1時間半、しっかりと汗を流す大谷の練習をサポート。さらに、日系選手で初めて代表メンバー入りしたラーズ・ヌートバー(カージナルス)の通訳もつとめ、練習の流れを説明したり、コーチとの会話の間に入ったりと、きめ細やかな気配りを見せた。
水原通訳を直撃して聞いた「栗山監督の通訳も…」
“一平さん”として知られる水原氏は、今回のWBCの本大会でどんな役割を担うのだろうか? 本人に直撃すると……。
「ヌートバーの通訳ですね。あとは、栗山(英樹)監督が選手交代したり、抗議したりするときの通訳もすると聞いています」
なんと、大会中もベンチ入りして14年ぶりの世界一を目指す日本代表をスタッフとして支えるというのだ。水原氏は2013年から大谷が渡米する2018年まで、日本ハムの外国人選手の通訳として活躍していた。当時の指揮官だった栗山監督のたっての希望もあり、今回の代表チーム同行が実現したのだという。