清原和博＆勝児だけじゃない！ 娘と“父子二代”の夢を叶えた元阪神・久慈照嘉が振り返る36年前「完全アウエーの」壮絶すぎるPL学園戦

　列島が熱狂した侍ジャパンの快進撃と並行するように、今年も「センバツ」が開幕した。第95回記念大会で、出場は例年より4校多い36校。最大の目玉は清原和博さんの次男、勝児が慶応高の中軸選手として出場したことだろう。惜しくもタイブレークの末、昨夏の王者・仙台育英に初戦で敗退したが、父も現地で見守る中、レフト前にクリーンヒットを放ち、甲子園デビューした。

　のちにプロ野球の世界で活躍するような選手であっても、甲子園出場は簡単に叶う夢ではない。ましてや息子も……となれば、さらに確率は低い。まず男児を授かり、野球を始め、そこから甲子園を目指す。そんな夢の「親子二代」を果たしたのは、自身は5度出場した清原さんだけではない。

仙台育英戦でヒットを放った愛息・勝児の活躍に大喜びする清原和博氏　©︎JIJI PRESS

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「いやもう、おかげさまと言いますか、ありがたいことに反響が凄くって」

　久慈照嘉さんは少し照れたように話した。「平成の牛若丸」と呼ばれた好守の遊撃手で、現役時代は阪神、中日で活躍。引退後もコーチとしてタイガースを支えてきた野球人だ。その「2代目」は息子ではなく娘。長女の愛が、今大会の「応援イメージキャラクター」に就任しているのだ。

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