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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
村上宗隆に大谷翔平…イチローら歴代WBCと比べても侍打線は「若くて史上最強」ヌートバーも出世街道、1つだけ懸念は?
posted2023/02/22 17:08
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Hideki Sugiyama
第5回WBCの侍打線は、掛け値なしに史上最強と言ってよいのではないか。
5大会の各ポジションの選手の推移を見ていこう。SEAはシアトル・マリナーズ、TBはタンパベイ・レイズ、CHCはシカゴ・カブス、HOUはヒューストン・アストロズ、STLはセントルイス・カージナルス、BOSはボストン・レッドソックス、LAAはロサンゼルス・エンゼルス。
捕手:前回に続いて守備重視の面々に
〈捕手〉
2006年
里崎智也(ロ)29歳
谷繁元信(中)35歳
相川亮二(横)29歳
2009年
城島健司(SEA)32歳
阿部慎之助(巨)29歳
石原慶幸(広)29歳
2013年
相川亮二(ヤ)36歳
阿部慎之助(巨)33歳
炭谷銀仁朗(西)25歳
2017年
炭谷銀仁朗(西)29歳
小林誠司(巨)27歳
大野奨太(日)30歳
2023年
甲斐拓也(SB)30歳
中村悠平(ヤ)32歳
大城卓三(巨)30歳
アメリカは通算134本塁打のJ・T・リアルミュート(フィリーズ)、ドミニカ共和国も154本塁打のゲイリー・サンチェス(ツインズ)と強打の捕手が選ばれている。また韓国も通算228本塁打の梁義智(ヤン・ウィジ、斗山)が出場する。日本もかつては城島健司、阿部慎之助と中軸を打てる捕手を起用してきたが、今回は前回に続いて守備、リードに主眼を置いた布陣だ。打撃力を考えると今季からオリックスに加入した森友哉が辞退したのがやや痛いか。大城が「打てる捕手」ではあるが、捕手は固定されることが多いので、今回は「守」が基本だろう。
内野手:村上、岡本、山川のいずれかがベンチ?
〈内野手〉
2006年
岩村明憲(ヤ)27歳
小笠原道大(日)32歳
松中信彦(SB)32歳
西岡剛(ロ)21歳
今江敏晃(ロ)22歳
宮本慎也(ヤ)35歳
新井貴浩(広)29歳
川﨑宗則(SB)24歳
2009年
中島裕之(西)26歳
片岡易之(西)26歳
岩村明憲(TB)30歳
小笠原道大(巨)35歳
村田修一(横)28歳
川﨑宗則(SB)27歳
栗原健太(広)27歳
2013年
鳥谷敬(神)31歳
井端弘和(中)37歳
松田宣浩(SB)29歳
坂本勇人(巨)24歳
松井稼頭央(楽)37歳
稲葉篤紀(日)40歳
本多雄一(SB)28歳
2017年
田中広輔(広)27歳
松田宣浩(SB)33歳
菊池涼介(広)26歳
坂本勇人(巨)28歳
中田翔(日)27歳
山田哲人(ヤ)24歳
2023年
牧秀悟(De)24歳
源田壮亮(西)30歳
村上宗隆(ヤ)23歳
山田哲人(ヤ)30歳
中野拓夢(神)26歳
岡本和真(巨)26歳
山川穂高(西)31歳
今回の内野手は遊撃の源田、中野を除く5人が、リーグ屈指の強打者だ。両リーグの本塁打王村上、山川も揃っていて、屈指の重量内野陣だ。しかも31歳の山川穂高が最年長という「若さ」も魅力となる。