Number ExBACK NUMBER
「原君、部がダメになるぞ」ムキになった原晋監督が今も後悔する“最悪のスカウト”…青学大の信念『心根のいいヤツをとる』はいかに生まれたか?
text by

原晋Susumu Hara
photograph byNanae Suzuki
posted2023/01/02 06:03
昨年の箱根駅伝、選手と肩を組んで最終ランナーのゴールを待つ原晋監督
原監督の信念「チーム力を押し上げるのは“心根の良い人間”」
また、仮にエースが抜けたとしても、「心根のいいヤツ」が揃う組織は、考え方次第で強化できるのです。成績がいいだけで心根が悪い営業マンがいなくても、残りの心根がいい営業マンが少しずつ成績を上げれば、その分をカバーできるからです。
駅伝でも心根の悪いスーパーエースがいなくても、心根が良く真面目に練習に取り組む選手が少しずつタイムを縮めれば、合計タイムを短縮できます。例えばエースが抜けて10秒遅くなったとしても、10区あるなら、それぞれの区で1秒ずつタイムを縮めていけば、10秒のロスはカバーできます。それは決して不可能な数字ではありません。私は3年目以降、その考えを基本にしてチームを強化してきました。
組織力やチーム力を押し上げていくのは、「コツコツと努力できる心根の良い人間」だと私は強く信じています。
『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(アスコム) 書影をクリックすると、Amazonの購入ページにジャンプします
#15
原晋監督「今の青学があるのは、彼らのおかげ」就任当初に“じつはあった”部員やOBからの反発…箱根駅伝の最強監督を支えた“仲間たちの協力”秘話
#14
なぜ青学大には“優秀なランナー”が集まるのか? 原晋監督はこうして選手を口説いてきた…箱根駅伝の常勝軍団を生んだ「最強のスカウト術」
#13
「箱根駅伝では、実績だけの選手は通用しない」原晋監督がズバリ明言…王者・青学大の“選手選考に隠されたヒミツ”とは?「人間は数値だけではわからない」
#12
「辞めたければ辞めてもいい、という態度で…」原晋監督が反省する“監督1年目”の指導法…青学大から“選手への束縛”がなくなった深い理由
#11
「指導者が最もやってはいけないのは…」原晋監督が明かした“エース”の作り方…箱根駅伝の常勝軍団・青学大で徹底された“平等感”のヒミツ
#10
「まともに練習もしなかった」原晋監督が後悔する“スカウトの失敗”…「絶対やってはいけないことがあります」青学大“選手採用の掟”とは?
#9
原晋「チャラいことはあえてしている」 青学大メンバーをメディアにどんどん出す理由「ストイックさだけが、選手を成長させる方法ではない」
#8
寮抜け出し、遅刻続出…原晋は青学大をどう変えたのか? 監督就任から選手に伝え続けた“人として当たり前”のルール
#7
「スカウトする学生の保護者に、必ず伝えます」原晋監督が“箱根駅伝で勝つ”より大切にしていること「青学だからこそ身につくスキルは…」
#6
「原君、部がダメになるぞ」ムキになった原晋監督が今も後悔する“最悪のスカウト”…青学大の信念『心根のいいヤツをとる』はいかに生まれたか?
#5
「私のような凡人監督は、虚勢を張らずに…」青学大・原晋監督がいま明かす“就任当初の反省”「食事中のAKB48やアニメの話題にも怒っていた」
#4
原晋監督キッパリ「情報を遮断する指導をしても、選手は伸びない」…では、箱根の常勝軍団・青学大はどのようなチーム作りを目指したのか?
#3
なぜ青学の選手には拘束がなくても“覚悟”があるのか? 原監督が後悔を告白「パチンコ、コンパに明け暮れるダメな陸上部員だった」
#2
「じんの」ではなく「かみの」…7年前、箱根での神野大地の“ジョーク”を原晋監督が評価するワケ「『チャラい』は最高のほめ言葉」
#1
原晋監督「体育会流の『ハイッ!』といい返事をする人間は伸びない」箱根の常勝軍団・青学で“ヤンチャな学生”が輝く理由
