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なぜ青学大には“優秀なランナー”が集まるのか? 原晋監督はこうして選手を口説いてきた…箱根駅伝の常勝軍団を生んだ「最強のスカウト術」
posted2026/01/02 06:03
青学大・原晋監督流の“スカウト術”とは?
text by

原晋Susumu Hara
photograph by
JIJI PRESS
今年も箱根駅伝が開幕する。昨年、大会新記録で連覇を果たした青山学院大は、どのような王者の走りを見せるだろうか。
率いるのは原晋監督(58歳)。かつて予選会突破が目標だったチームは、なぜ常に注目を集め続ける強い集団に成長したのか――。その秘密を解き明かす、原監督著『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(アスコム刊)から、「本当に採りたいなら、ビジョンを理屈と情熱で伝えろ」の章を抜粋して紹介します(全3回の2回目/第3回につづく)。
率いるのは原晋監督(58歳)。かつて予選会突破が目標だったチームは、なぜ常に注目を集め続ける強い集団に成長したのか――。その秘密を解き明かす、原監督著『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(アスコム刊)から、「本当に採りたいなら、ビジョンを理屈と情熱で伝えろ」の章を抜粋して紹介します(全3回の2回目/第3回につづく)。
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就任当初に感じた、スカウトの厳しい現実
組織にとって欲しい人材像が明確になっても、必ずしも欲しい人材がとれるとは限りません。そこが採用の難しいところです。当然ながら、優秀な人材になればなるほど獲得競争は激しくなります。そうなると、力がある組織や人気のある組織が有利になります。
私自身も、その厳しさを身をもって知りました。私が監督就任時の青学陸上競技部は、箱根駅伝に出場することさえ難しいチームでした。そんなチームに喜んで入部を希望する高校生などいません。毎年、大手企業を相手に競争している中小企業のようなものでした。どうしても入部してほしい選手に断られたことは何度もあります。
