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三笘薫18歳“フロンターレ昇格ではなく大学進学”、南野拓実18歳「J1で2ケタ得点」できず悔やんだ日…日本代表の「多感な青春時代」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2022/12/26 17:07
カタールW杯の(左から)南野拓実、三笘薫、遠藤航
遠藤航が「高3の時より抑えられた」相手とは
<名言2>
高3の時よりは抑えることができたかなと思います。
(遠藤航/NumberWeb 2015年4月21日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/823165
◇解説◇
南野とともにリオ五輪世代として、10代の頃からJリーグの一線級で戦い続けてきたのが遠藤航だ。湘南ベルマーレの下部組織時代から中盤、最終ラインをこなせる万能型プレーヤーとしての評価は高く、2010年には現在日本サッカー協会技術委員長を務める反町康治監督に見出され、2種登録されて17歳にしてJリーグデビューを飾った。
2011年、18歳で迎えたプロ1年目にしてJ2リーグ34試合に出場。さらに翌年には19歳にしてキャプテンを任されると32試合7ゴールの活躍を見せてチームのJ1昇格の原動力となった。
冒頭の言葉は、2015年のガンバ大阪戦後のこと。当時の日本代表で常連だった宇佐美貴史、その前のFC東京戦では武藤嘉紀とマッチアップした遠藤は、「流れの中でやられた感はなかったです」と手ごたえをつかんでいた。ただその一方で、まだまだ突き詰める部分は多いとも自己認識していた。
「実際に2人に点を取られているし、それが相手チームの勝利に繋がっている。チームの勝利に貢献するプレーという意味で、僕ももっと貢献していきたい。それに2人はA代表に入っているので、自分もそこは意識して狙っていきたいと思っています」
キャプテンに興味があるかないかで言ったら…
遠藤は2016年から3シーズンにわたって浦和レッズでプレーしたのち、ヨーロッパへと主戦場を移した。現在では2シーズン連続でドイツ・ブンデスリーガのデュエル勝利数ランキング1位に輝くなど、中盤の「デュエルマスター」として高い評価を得た。そしてカタールW杯ドイツ戦でも劣勢の中で遠藤を筆頭に見せた必死の守備が、逆転劇につながっている。
カタールW杯後の日本代表キャプテン候補としても名が挙がり、本人も12月21日に都内で開催されたイベントで、同席した長友佑都からの「キャプテンに興味あるの?」との質問にこう答えていた。
「興味があるかないかで言ったら、興味はあります。キャリアで務めることもあったので。でもキャプテンはなりたいと思ってなれるわけではないですし。周りの選手や監督から信頼されている選手が選ばれてやるべきかと。もちろんそれが自分であれば、そんなに光栄なことはないです」
2026年W杯に向けての戦いで、キャプテンマークを巻いた遠藤航の姿を今後みられるだろうか。