猛牛のささやきBACK NUMBER
26年ぶり日本一、21億円の置き土産まで!“マッチョマン”吉田正尚がオリックスで愛されまくった理由…先輩ラオウ「みんなでボストン行く」
posted2022/12/18 11:02
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Billie Weiss/Boston Red Sox/Getty Images
12月8日、大阪市舞洲にあるオリックスの球団施設の一室で、宗佑磨の契約更改後記者会見が始まるのを待っていると――。
「フォー!!」
部屋の外から宗の奇声が聞こえてきた。
続いて「何年契約ですか?」という声が聞こえる。どうやらその日の朝報じられたばかりの、吉田正尚とボストン・レッドソックスの、5年総額9000万ドル(約124億円)という契約について知らされたようだった。
その日の舞洲は、吉田の大型契約の話題で持ちきり。午後から契約更改を行なった杉本裕太郎も「やばいっすね」と興奮気味だった。
青学の先輩ラオウ「みんなでボストン行く」
青山学院大学でも吉田の2年先輩で、大学時代から一緒にクリーンアップを組んでいた杉本は、その日の朝、早速吉田に連絡を取ったという。
「大学の友達とみんなでボストン行くから、向こうで接待してもらえるようにって今朝交渉しときました。(吉田は)『任せといてください』と言ってたんで、もう財布を家に置いて、全部あいつに任せて遊ぼうと思ってます(笑)。
(レッドソックスの本拠地は)幸い(吉田が守っていた)レフトが狭い球場なんで。守備はあんまりうまくないですけど、レフトが狭いから少し助かると思うので、その分バッティングに集中して。彼なら絶対活躍すると思うんで、頑張ってほしいです」