「ついにチャンスが来たと思ったら」W杯出場ゼロに終わった町野修斗（23歳）が誓う4年後の忍者ポーズ「日本のエースになりたい」

　カタールW杯決勝トーナメント1回戦。一進一退の攻防が続いたクロアチア戦の後半35分過ぎ。ベンチ横でウォーミングアップをする5人の選手たちの中で、FW町野修斗（23歳）のギアが一段と上がっていた。

「点を取りに行くための1つのプランとして僕の高さがあるとコーチにも言われていたので、ついにチャンスが来たと思って準備していました」

　いよいよW杯に初出場か――そう思われたが、町野に『その時』はやってこなかった。投入される南野拓実の横で、一度はビブスを脱いでユニフォーム姿になったにもかかわらず……。延長戦を経て、PK戦までもつれた仲間たちの戦いを町野は見つめることしかできなかった。

　試合後のミックスゾーン。開口一番でこう呟いた。

「4年後、絶対にリベンジしたいと思っています」

DF中山雄太に代わるサプライズ招集

　振り返れば、町野は当初選出された26名のリストには入っていなかった。DF中山雄太が負傷離脱し、前回大会のエース大迫勇也が追加招集を拒否したことで巡ってきた大チャンス。プロ5年目、所属する湘南ベルマーレでの活躍が認められてのサプライズ招集だった。

出身地にちなんだ「忍者ポーズ」のゴールパフォーマンスが話題を集めたFW町野修斗　©︎J.LAEGUE

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　町野に求められたものは、185cmの高さを生かしたポストプレーを駆使して前線で起点になること。持ち前のスピードを生かして裏のスペースへ抜け、相手の最終ラインを下げさせること。そして左右両足を難なく使いこなす多彩なアプローチでゴールを奪うこと。森保一監督の狙いはそこにあったはずだ。

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