そう話す岡崎の表情は、晴れ晴れとしていた。

　焦がれ続けたW杯へのチャレンジはひとまず幕を閉じた。だが、これからもサッカー人生は続いていく。新しいチャレンジも思い描けている。頭のなかは、すでに整理されている。

単純かもしれないけど鎌田、上田、三笘ですかね

　カタールW杯は、一人のサッカーファンとして日本代表を応援するつもりだ。

「いやもう、本当に4年に1回しかチャンスがない素晴らしい大会ですよね。選ばれる以上の幸せはないと思いますよ。選ばれた選手には、そのあたりも含めて全力で楽しんでほしいです。特にドイツ、スペイン、コスタリカというすごいチームと試合ができるので、ぜひ、日本の力を見せてほしい。

　森保さんも言っているとおりW杯未経験者が多いので、野心を持った選手たちが結果を残してくれるのを楽しみにしています。新たなスターじゃないですけど、そうした選手が求められてると思うので。誰が活躍してもおかしくないし、本当に誰か活躍してくれって感じで応援しています。

　個人的に期待しているのは……やっぱりストライカーとしてプレーしてきたので、単純かもしれないけど鎌田（大地）と上田綺世、あと三笘（薫）とかですね。このW杯は特にいまのコンディション、パフォーマンスが重要だと思うので、最近所属クラブでノってる選手、彼らが活躍してくれないと逆に上にはいけないと思っています。彼らの出来が、試合の行方を左右するんじゃないですかね。

　もちろん団結が重要だと思いますが、個々の野心もないと。団結すれば勝てるわけじゃないですから。ここで活躍して、もっと上のステージへ行くんだっていう気持ちがあって、そのなかでチームとして団結するのが一番重要だと思うんです」

9月シリーズのアメリカ戦、鎌田のゴールに喜ぶ日本代表　©Kiichi Matsumoto

タケはどの戦い方になっても自分を出せている

　今回の日本代表には、東京五輪世代も多く選ばれている。岡崎は2019年コパ・アメリカのメンバーに選出されて、彼らとともにプレーした。彼らの成長ぶりについては、どんな思いを持っているのだろうか？

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