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[佐藤寿人の1トップ分析]強国と渡り合うための最前線の最善手 前田大然/浅野拓磨/上田綺世/町野修斗
posted2022/11/19 07:00
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph by
Getty Images
W杯メンバー確定後の大きな関心事が「誰が1トップを務めるのがベストなのか」。森保監督が求めるもの、そして狙いとは。稀代のストライカーが自身の見解を語った。
現代サッカーにおいてFWの役割はますます複雑化している。得点、アシスト、ボールキープ、囮になる動き、守備におけるプレスなど、一昔前に比べて多くの仕事を求められるようになった。今や一口にストライカーと言っても様々なタイプがいる。
そんな中、森保一監督はカタールW杯に向けて浅野拓磨、前田大然、上田綺世を選出し、さらに町野修斗を追加招集した。彼らにはどんな特徴があり、どのように起用されるのだろうか。サンフレッチェ広島時代に森保監督とJリーグを3度制し、2012年にJリーグ得点王に輝いた元日本代表FWの佐藤寿人に話を聞いた。
今回、森保監督は日本代表26人を発表する際、「GK」と「フィールドプレーヤー」という表現しか用いませんでした。つまり誰がFWになるかは言及しなかったんです。全員で守備をし、全員で攻撃するんだというメッセージかもしれません。
とはいえ布陣は4-2-3-1が濃厚ですので、浅野、前田、上田、町野を1トップ候補と考えて話を進めたいと思います。
今回、日本はドイツとスペインというW杯優勝経験国と同組になりました。力の差を考えると、ファーストチョイスは前田になると思います。
理由は簡単。前田のボールを追うスプリント能力とその連続性は、世界的にもずば抜けているからです。