日本ハム）「選手が育ってきてはいる。ただ…」

　新庄剛志監督のもと「優勝なんか一切、目指しません」と大胆に宣言した日本ハム。昨年オフに掲げた公約通り、今季は支配下登録の日本人選手68人全員を一軍で起用するなど「スター発掘」の1年とした。

「結果的に松本（剛）が首位打者を獲得。清宮（幸太郎）も札幌ドームが本拠地でホームラン18本はすごい数字だよ。確実に選手が育ってきてはいるよね。ただ、チームとしてどれだけやれるのか、というとまだまだ難しい。期待した万波（中正）は使いきれなかったわけだし、若い選手が多い割には機動力を生かした野球も展開できなかった」

　監督2年目で新球場お披露目の1年となる来季は「勝負に徹する」と頂も見据える。

「それが正しい姿勢だよ。どんな戦力だって優勝する、と掲げなきゃ。ショービジネスとしては勝ちが見たいわけだからね。ただ今の戦力を冷静に分析すると、選手層が厚いわけでもなく、やはり厳しい。ここがドラフトの補強ポイントとはっきり言い切れるほどのものもないよ。まずは監督がギャンブル的なサインを使い過ぎないことでしょうか（笑）。短期決戦はともかく、シーズンを通して今年のように頻繁に使ったら負けにいっているようなものだからね」

　続いては今季ヤクルトが2連覇を果たしたセ・リーグ編。来季打撃チーフコーチに就任することが決まった巨人の補強ポイントは？

《後編へ続く》

#2に続く

新コーチ・大久保博元が語る“巨人の低迷はナゼ？” 問題は「ポスト坂本」の発掘よりも…「“間”になれる選手がいない」

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