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豪快すぎるフォームに巨人らが熱視線? 意見が分かれる最速159キロ右腕の指名はあるか「あの球速は天性。コントロールさえ直せれば」 

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高木遊

高木遊Yu Takagi

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posted2022/10/06 06:00

豪快すぎるフォームに巨人らが熱視線? 意見が分かれる最速159キロ右腕の指名はあるか「あの球速は天性。コントロールさえ直せれば」<Number Web> photograph by Yu Takagi

「あの球速は天性のもの」とNPBスカウトから注目を集める明星大4年・谷井一郎。個性を伸ばす指導も成長を後押しした

 現状、スカウトの反応はさまざまだ。

「独立リーグで年間通してある程度成績を残してからでないと……」「キャンプの紅白戦でいきなり味方に当てて怪我でもさせしまったら……」と不安を拭いきれない声もある一方で、「あの球速は天性のもの。コントロールは直せると上層部が判断したら指名に踏みきる球団はあるだろう」と予想する向きもある。実際に、巨人など一部球団が熱心に視察を続けており、調査書は複数球団から届いているという。

 谷井は「もしプロに入れたら制球力をつけて圧倒できる投手になりたいです」と目標を語り、「今は団地で暮らしていますが、プロで活躍してお母さんを良い家に住まわせてあげたいんです」と恩返しを誓う。

 座右の銘はNBAのスーパースターであるマイケル・ジョーダンの「挑戦することを恐れるな。挑戦しないことを恐れろ」。どんなに厳しい世界でも果敢に挑んでいく覚悟はできている。雑音を振り払い、己の武器を磨き続けた先にどんな未来が待っているのか。それを誰よりも楽しみにしているのは、信念を貫く谷井自身かもしれない。

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