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プロ野球PRESSBACK NUMBER
清宮幸太郎が“三冠王”村上宗隆にナイショで付けたニックネームとは?「清宮世代」から「村上世代」へ…追い抜かれた同級生への本当の思い
posted2022/10/03 11:03
text by
中田愛沙美(道新スポーツ)Asami Nakata
photograph by
KYODO
プロ5年目のシーズンを過ごした日本ハム・清宮幸太郎。同級生であり、今や時の人となったヤクルト・村上宗隆には、どのような思いを抱いているのだろう。「清宮世代」から「村上世代」へ――。逆転した立場の本音と、今季掴んだ「進化」への確信を担当記者が綴った。(全2回の2回目/#1へ)
8月3日に行われたソフトバンク戦(札幌ドーム)の試合後。1試合2本塁打を放ってチームを勝利に導いた清宮幸太郎は、興奮を隠しきれない様子だった。自身の活躍はもちろん、前日の2日にプロ野球新記録となる5打席連続ホームランの偉業を達成したヤクルト・村上宗隆について報道陣に問われたからだ。
「もちろん見ました! 半端ないっすよ! 本人には言っていないですけど、僕たちの間では『村GOD』って呼んでいるので」
ハイテンションでまくしたて、さらに続けた。
「同学年なのでどれだけ打っても、どれだけ頑張っても上に村上がいてくれるので、やっぱり全然こんなんじゃ満足できない。常に自分にムチを打ってくれる存在です。アイツがいてくれるからもっと高みを目指せると思います」
早実高出身の清宮と九州学院高出身の村上。高校1年時から練習試合で対戦し、交流を深めてきた2人は、同じ高卒ドラフト1位で左打ちとタイプが似ていることもあり比較され続けてきた。とはいえ、十代の頃は注目度でいえば清宮の方が遥か上。高校通算111本塁打という大記録を引っ提げて、2017年秋のドラフト会議で7球団の競合の末に引き当てたファイターズに鳴り物入りで入団した。