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プロ野球PRESSBACK NUMBER
清宮幸太郎が“三冠王”村上宗隆にナイショで付けたニックネームとは?「清宮世代」から「村上世代」へ…追い抜かれた同級生への本当の思い
text by
中田愛沙美(道新スポーツ)Asami Nakata
photograph byKYODO
posted2022/10/03 11:03
今夏のオールスターでは練習中に仲良く談笑していた村上(左)と清宮
今年で5年目を迎え、高校日本代表でチームメートだった盟友たちも大学を経てプロ入り。同い年の選手と対戦する機会はぐんと増えた。清宮にとって彼らの存在は「ライバル」というよりも「仲間」という意識のほうが強い。
「もちろん自分が打てなければ悔しいけれど、それ以上にみんなで活躍したいです。大卒のほかのやつらよりというより、自分も含めて世代みんなで活躍するのが、気持ちいいことかな、と思うんです」
SNS上の批判にも「結構どうでもいいかなって」
ラグビーの名選手として活躍した克幸さんを父に持ち、東京北砂リトルリーグ時代には世界一に輝いた。幼少期から脚光を浴び、高校時代には怪物スラッガーとして聖地甲子園を沸かせた。注目度が高いからこそ、結果を残せなかった際には、インターネット上などで心ない批判が書き込まれることもある。しかし、辛い現実に直面しても、23歳はいつだって前向きだ。
「重圧はないですよー。(批判は)気にしますけど、見ないです。SNSもやっていないので、結構どうでもいいかなって」
豪快に笑い飛ばした。
「逆に友達とかに、“色々言われているけど……”と心配されて、そうなんだ! へーって」
大らかな性格でいつもニコニコ。そんな清宮の周りには自然と人が寄ってくる。開幕直後のオリックス戦では、昨シーズンまで2年連続首位打者を獲得した吉田正尚から声を掛けられた。試行錯誤を続けてきたバッティングについて褒められ、オフの取り組みは間違っていなかったと実感できた。一流選手の言葉は大きな励みになるという。