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清宮幸太郎が“三冠王”村上宗隆にナイショで付けたニックネームとは?「清宮世代」から「村上世代」へ…追い抜かれた同級生への本当の思い 

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中田愛沙美(道新スポーツ)

中田愛沙美(道新スポーツ)Asami Nakata

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posted2022/10/03 11:03

清宮幸太郎が“三冠王”村上宗隆にナイショで付けたニックネームとは?「清宮世代」から「村上世代」へ…追い抜かれた同級生への本当の思い<Number Web> photograph by KYODO

今夏のオールスターでは練習中に仲良く談笑していた村上(左)と清宮

 一挙手一投足に注目が集まったルーキーイヤーは開幕一軍こそ逃したが、5月に華々しくデビュー。ドラフト制度導入後の高卒新人新記録となるプロ初出場から7戦連続安打を放ち上々のスタートを切った。同学年にあたる99年度生まれの選手たちの“総称”は、文句なしに「清宮世代」だった。

 順風満帆に進むかに思えた清宮のプロ生活だったが、2年目以降は壁にぶち当たった。一軍と二軍を行き来し、レギュラーの座をつかめないもどかしい日々。4年目の昨シーズンは開幕から1度も一軍に呼ばれることなく1年を終えた。逆に村上は、1年目はじっくりと二軍で試合経験を積み、チャンスを奪った2年目からスターダムを駆け上がった。2人の成績と注目度は、いつしか逆転していた。

 一気に追い越された形の清宮は、村上にどんな思いを抱いているのか。ライバル意識や悔しさもあるのだろう、という周囲の見方をよそに、清宮は球場で村上に会えば必ず嬉しそうな笑みを顔中に浮かべる。

夢だった東京五輪で村上が活躍。その時思わず清宮が……

 昨年夏、東京五輪の中断期間中のことだ。野球日本代表の戦いに、清宮はテレビの前で無我夢中で声援を送っていた。決勝戦で村上が先制ホームランを放ちアメリカを下すと、清宮は、迷わずスマートフォンを手に取り、LINEアプリを起動。金メダリストとなった同期へ「最高だった!」とメッセージ送った。羨ましい感情もあったが、同学年の活躍に心が震えた。

 生まれ育った東京で開催される五輪出場は、清宮にとってプロ入り前からの大きな目標の一つだった。その夢は叶わなかったが、テレビ画面越しに躍動する同学年に勇気をもらった。一軍に上がれず苦闘するなかで、奮い立たせてくれたものこそ、侍ジャパンの一員として戦う村上の姿だった。

「ちょっと前まで高校生で同じ舞台でやっていた同級生が金メダルを取る姿はうらやましいし、早く同じ舞台で戦いたいなってすごく思いました。ああやって先頭で引っ張ってくれている存在がいるし、何かプロ野球を代表する世代ってあるじゃないですか。そういうのになりたいなって思いますね。巨人の大勢もすごいじゃないですか。うちにも北山(亘基)がいるし、何かいいっすね。楽しいっすよ」

【次ページ】 SNS上の批判にも「結構どうでもいいかなって」

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