「あれは仕方がない。かなり微妙な判定だったと思うし、遠藤は責められない」

――今後、日本はW杯に備えてどこをどう改善していくべきでしょうか？

「守備は、かなり高いレベルまで整備されている。最終ラインに吉田麻也、冨安健洋、板倉がいて、誰が出てもレギュラーが務まる。中盤は、遠藤、田中、守田がいいと思う。

　問題は攻撃だ。アジア最終予選でも点を取るのに苦労していたわけだから、もっと高いレベルではさらに大変。

　CFは本来なら大迫がいいと思うけど、彼の調子が上がらなければ、南野を偽CFとして、左に三笘を置きたい。右サイドは、もちろん伊東」

出場機会がなかった久保建英については…

――日本期待の若手である久保建英について。今季はクラブで思うような結果を残せなかった。代表でも、パラグアイ戦の後半途中に投入されたものの良いところがなく、ブラジル戦ではピッチに立てなかった。

「テクニックは素晴らしいんだけど、相変わらず線が細い。彼の1歳年上のビニシウスと同い年のロドリゴは、レアル・マドリー入団時はひ弱だったけど、その後、スピードを落とすことなく筋肉を付け、格段に逞しくなった。それがベースにあって、持ち前の技術と創造性を発揮できている。久保にも同様のアプローチをしてもらいたい」

――日本のW杯での展望は？

「ブラジル戦は、W杯でのドイツ、スペインとの対戦への格好のシミュレーションになったと思う。世界トップとの差を体感し、大きな刺激を受けたことを糧として、さらなる成長を遂げてほしい。

　すでに攻守両面で、組織的な戦い方が確立されている。それは大きな強みだ。今後、各選手が所属クラブでさらに成長し、世界トップレベルに近づく選手がどんどん出てきてほしい。それが実現すれば、ドイツ、スペインからも勝ち点が取れ、世界を驚かせる結果を出せると信じている」

　出身国であるブラジルと高校入学時から人生の最も重要な20年間を過ごした日本との対戦で、三都主アレサンドロは明らかに「元日本代表」の目で試合を見ていた。

＜#1、#2からつづく＞

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ブラジル代表「練習中ケンカの真相は“おふざけ”」「試合翌日に渋谷や銀座・居酒屋観光」 強さの根本に“オンとオフの切り替え力”

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