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イニエスタ38歳「オコノミヤキがお気に入り」「地下鉄にも乗りましたね」家族で育む“日本愛”とバルサ来日での思い出〈インタビュー〉
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byPIA CORPORATION
posted2022/06/05 17:00
来日5年目を迎えたイニエスタ。日本生活を満喫しているようだ
イニエスタ:ポジティブなイメージでした。バルサ時代に確か2回ほど日本に来たことがありますが……その経験から神戸という選択肢が生まれたときにも、「ここが正解なんじゃないかな」という気持ちがありました。そして今、時間が経ってみても「確かに正解だった」という気持ちがあります。
――では来日して以降、神戸に住んでみての街の印象はいかがでしょう。
イニエスタ:とても良い印象で、楽しんでいます。人も街も大好きで、ここ日本で生活をすることが大好きです。できるだけ僕も家族もここの生活に慣れたいというところですね。
――ショッピングの際など、車を使わずに散歩されるそうですが……。
イニエスタ:神戸は快適な街ですからね。例えば、オフの日には商店街に行ったり、食事に行ったりなど。今後もどこかにお出かけできればと思いますし、そういう経験をしたいなと思っているんです。
――バルセロナと神戸は港町という共通点があります。
イニエスタ:そうです。2つの街は、すごく似ていると思います。特にどちらも海もあって山もあるというところ、あとは快適さ……“自分がどこにいるかすぐわかる”というのは、神戸もバルセロナも似ていると思います。
――日本や神戸、バルセロナの人で、気質的に似ていると感じる点は?
イニエスタ:地元が大好きなところ、あとはおもてなしです。スペインやバルセロナ、そして日本にも「おもてなし」の気持ちがあるのが、似ているのではないかと思います。
「オコノミヤキ」が気に入っていますね!
――ちなみに、食生活でお気に入りになった日本食って、ありますか?
イニエスタ:いろいろありますね。例えば……お寿司はもともと好きでしたね。日本に来てから初めて食べたもので言えば……「オコノミヤキ」が気に入っていますね!
――お、「お好み焼き」ですか(笑)。子供さんたちは学校に通われて、日本語も学んでいらっしゃるそうですね。
イニエスタ:長女と長男が、学校で日本語の授業を受けています。これは、僕と妻にとっても、とても良いことなんです。子供たちから日本語を学べる機会になりますからね。学校から家に帰ってくると、聞いたことのない日本語の単語を耳にすることがあるほどです。
――イニエスタ選手には、お子さんが4人いらっしゃいます。特に4人目のロメオさんは神戸加入後の2019年にお生まれになったそうですが……特別な感慨などあったりしますか?
イニエスタ:実は、将来的にロメオに言いたいことがあるんです。
――というと?