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巨人・原監督「キャッチャーが気になるところでしょ、ねっ」開幕戦でまさかの“スガコバ”復活…小林誠司起用の真相はエース・菅野智之に問題が? 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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posted2022/03/25 11:30

巨人・原監督「キャッチャーが気になるところでしょ、ねっ」開幕戦でまさかの“スガコバ”復活…小林誠司起用の真相はエース・菅野智之に問題が?<Number Web> photograph by KYODO

数々の修羅場を共にくぐり抜けてきた“スガコバ”の2人。原監督は開幕戦を経験豊富なこのバッテリーに託す

 今年の菅野は過去9年間で最も遅い3月5日、日本ハム戦から実戦をスタートさせた。その試合は2回を2安打無失点とまずまずの内容だったが、2度目の登板となった11日のオリックス戦で不安は露呈した。4回を投げて7安打を浴び、オープン戦自己ワーストタイとなる6失点でマウンドを降りたのだ。

 そして最終調整となった3月18日のロッテ戦でも不用意に3本のソロ本塁打を浴びる菅野らしからぬ投球内容で、結局は5回を投げて5安打4失点。今オープン戦の通算成績は3試合の登板で11回を投げて被安打14の10失点。防御率はオープン戦期間としては、これまた自己ワーストとなる7.36。これまでになく結果も内容も悪いままで、開幕を迎えることになったのだ。

「思い描いていた結果にはならなかった」

 18日のロッテ戦後、菅野は心境を吐露した。

菅野「不安な部分もある。でも時間は待ってくれない」

「前回同様にいい部分と悪い部分がはっきり出てしまった。結果にこだわって上がったマウンドだったが、こういう形になって悔しい思いもあるし、不安な部分もある。でも時間は待ってくれない。来週の25日に開幕するので、しっかり精一杯時間を使って、開幕に臨むしかないです」

 この日のマウンドではプレートの踏み位置を一塁寄りから真ん中寄りに変えるなど、試行錯誤を繰り返してのピッチングだった。その辺りにも自分の投球に、いまだにしっくりしていない部分を残していることが窺えた。

 もちろんこの不調は菅野個人だけではなく、チームにとっても大きな問題となるのは言うまでもない。

 今年の巨人の先発投手陣は菅野に加えてルーキーの赤星優志投手、2年目の山崎伊織投手に高卒3年目の堀田賢慎投手とトミー・ジョン手術から復帰する2投手のローテーション入りが確定。さらに戸郷翔征投手も開幕ギリギリで間に合って、そこにC.C.メルセデス投手を加えた6人でスタートする。

 トミー・ジョン手術明けの山崎と堀田は「シーズン100イニングが目処」(桑田真澄投手チーフコーチ)と無理をさせずにセーブしながら使っていく方針で、そこに昨年のチームの勝ち頭である左腕の高橋優貴投手と山口俊投手の二軍調整組とマット・アンドリース、マット・シューメイカーの両外国人投手が加わってシーズンを乗り切る青写真だ。

【次ページ】 エースとは結果を残すことでしか、エースたり得ない

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