酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
松坂大輔・筒香嘉智ら実力派vs原貢・原辰徳・菅野智之の系譜…横浜vs東海大相模、プロ入り後の成績ベストナインは? 《好対照なライバル》
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySports Graphic Number/Kou Hiroo
posted2022/03/24 11:04
松坂大輔と原辰徳。横浜と東海大相模OBの象徴的存在だ
倉本寿彦、小池正晃、荒波翔、後藤武敏、乙坂智とここにもベイスターズでプレーした選手が多い。また小池、後藤、ここにはいないが捕手の小山良男は松坂大輔の横浜高校でのチームメイトだ。日本ハムの淺間大基は、昨年初めて規定打席到達。青木実はヤクルトで盗塁王1回を獲得した。
松坂だけでなく涌井・成瀬・柳・伊藤ら好投手が続々と
投手陣も見ていこう。
先/涌井秀章2004(150勝140敗37S16H 率3.57)※
先/松坂大輔1998(114勝65敗1S0H 率3.04)
先/成瀬善久2003(96勝78敗0S0H 率3.43)
先/柳裕也2012(31勝29敗0S0H 率3.37)※
先/伊藤将司2014(10勝7敗0S1H 率2.44)※
先/藤平尚真2016(7勝12敗0S0H 率4.25)※
救/高橋建1987(70勝92敗5S23H 率4.33)
救/中田良弘1977(33勝23敗14S率4.73)
救/横山道哉1995(21勝26敗45S20H 率3.89)
救/松井光介1996(9勝11敗0S11H 率4.46)
救/及川雅貴2019(2勝3敗0S10H 率3.69)※
強打者を数多く輩出する強豪校は多いが、好投手を次々と輩出する高校は稀だ。横浜高は、甲子園優勝投手の愛甲猛を皮切りに、ここ20年は数年おきにNPBのエース級投手を輩出している。
横浜出身のNPB最多勝は現楽天の涌井秀章だが、松坂大輔を横浜高ベストナインの先発投手にすることに異論はないだろう。MLBでの活躍もあり、松坂にあこがれて野球を始めた少年は全国にたくさんいる。
それ以外にもロッテの技巧派先発の成瀬善久、昨年、中日で大活躍した柳裕也、2年目から阪神で渋い活躍をした左腕・及川雅貴など多彩な顔ぶれだ。このように好投手、名投手を輩出し続けるのも横浜の伝統になっている。
“最強のライバル同士”の対戦成績は…
☆横浜対東海大相模の歴史☆
1960年代から強豪校の一角を占めた横浜に対し、東海大相模は少し遅れて台頭した。以下は神奈川県の夏の予選での戦績。
1966年3回戦 横浜〇15-0●東海大相模
1969年 決勝 横浜●0-2〇東海大相模
1972年準々決 横浜●3-4〇東海大相模
1974年 決勝 横浜●1-4〇東海大相模
1975年3回戦 横浜●1-5〇東海大相模
1981年 決勝 横浜〇9-3●東海大相模
1982年準々決 横浜〇6-1●東海大相模
1991年準々決 横浜〇3-1●東海大相模
1995年5回戦 横浜〇4-3●東海大相模
1996年準々決 横浜〇5-2●東海大相模
1997年準々決 横浜〇10-5●東海大相模
2003年準決勝 横浜〇2-0●東海大相模
2006年 決勝 横浜〇15-7●東海大相模
2007年準決勝 横浜●4-6〇東海大相模
2010年 決勝 横浜〇9-3●東海大相模
2011年5回戦 横浜〇3-1●東海大相模
2013年準決勝 横浜〇7-0●東海大相模
2014年準決勝 横浜●3-5●東海大相模
2015年 決勝 横浜●0-9〇東海大相模
2017年 決勝 横浜〇9-3〇東海大相模
横浜13勝、東海大相模7勝