「ポステコグルー政権で鍵を握るのは8番のポジション、すなわちインサイドMFだ。このポジションには、創造性、ゴールを奪う決定力、積極的なプレス、状況判断のスピード、ボールテクニック、周囲とのワンタッチプレーなど、様々な能力が求められる。旗手はこの位置をスムーズにこなしている」

　前出のパーマー記者が「レオはサイド、中央、中盤底、どの位置に入っても、高品質のプレーを見せる」と語るように、旗手の万能性と多様性が、セルティックのインサイドMFとして大きな武器になっているのは間違いない。主将のMFマグレガーも「ガファー（＝監督）のシステムで、レオは本当に輝いている」と相性の良さを強調している。

前田大然、井手口陽介にも期待を寄せる

　もちろん、オーストラリア人指揮官が期待の眼差しを向けているのは旗手だけではない。

前田大然、井手口陽介の活躍からも目が離せない　©Getty Images

　シーズン前半戦で爆発した古橋を始め、横浜F・マリノスでポステコグルーの薫陶を受けた前田大然、オーストラリア代表の監督時代に日本代表のメンバーとして強烈なミドルとプレスに苦しめられた井手口陽介にも期待を寄せている。彼らがセルティックでどのような化学反応を見せていくか。ここも注目したい。

　古橋と旗手の活躍は目覚ましく、スコットランド内でも激賞されている。今後も彼らのプレーは大いに注目されることだろう。そしてその裏で、ポステコグルー監督が、彼らの良さとポテンシャルを存分に引き出している事実も見逃すことはできない。＜旗手が大活躍編に続く＞

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