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“中村俊輔の戦友”が「正しい方法」と激賞… 旗手怜央や古橋亨梧らの覚醒+ポステコグルー監督の“Jリーグ式でセルティック改革”

posted2022/02/06 11:01

 
“中村俊輔の戦友”が「正しい方法」と激賞… 旗手怜央や古橋亨梧らの覚醒+ポステコグルー監督の“Jリーグ式でセルティック改革”<Number Web> photograph by  Alan Harvey/Getty Images

旗手怜央のデビュー戦で労をねぎらうポステコグルー監督。J1優勝経験のある指揮官が欧州の名門でどんな結果を残すかも注目だ

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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セルティック加入即、衝撃的な活躍を見せている旗手怜央と、横浜F・マリノスを経てスコットランドの名門を率いるアンジェ・ポステコグルー監督の記事を配信します(全2回)

「なんて、ゴールだ──。日本サッカーと日本人プレーヤーを過小評価していたのは申し訳なかった。彼らは、我々の前で実力を示している。今夜のレオ(旗手怜央)がそうだし、シーズン前半戦のキョウゴ(古橋亨梧)もそうだった。すぐにチームに貢献し、大きな違いを生み出している。高く評価しなければ。素晴らしいゴールだ」

 そう感服したのは、1987~91年、94~96年にまでセルティックでプレーしたアンディ・ウォーカー氏である。56歳のスコットランド人は、2日に行われたセルティック対グラスゴー・レンジャーズのオールドファーム・ダービーでテレビ中継の解説を担当。セルティックの旗手怜央がこの試合の2点目を決めると、早口でまくしたてながら24歳MFを褒めちぎった。

「オー、レオ、ハタテー」のチャントが早くも誕生

 世界で最も熱狂的、かつ過激なダービーのひとつとして知られるこの一戦で、日本人の旗手怜央がヒーローとなった。前半5分にコースを狙ったミドルシュートを決めると、同42分にも技アリのミドルで追加点。その2分後に左サイドからのクロスボールでセルティックの3点目をお膳立てし、2ゴール1アシストの大活躍で3-0の快勝に導いた。セルティックがレンジャーズに勝利したのは8試合ぶり。宿敵から787日ぶりとなる貴重な勝利をもたらした。

 試合後も賛辞の言葉は続いた。主将のMFカラム・マグレガーは「ファーストクラスのパフォーマンス。キョウゴと同等のインパクトを残した。彼はなにより勝利に飢えているし、技術的にも極めて素晴らしい」と旗手を絶賛した。

 英紙タイムズでセルティックを担当するマーク・パーマー記者も「中盤にエネルギーとダイナミズム、正確性をもたらした。デビューからすでに3ゴール。決定力で即座にインパクトを残している」と褒めつつ、「守備面でもボールのないところで懸命に走っている。こうした勤勉さと努力もサポーターはしっかりと見ている。彼らの心を鷲掴みにしている」とし、旗手のハードワークも高評価につながっていると語った。実際、本拠地セルティックパークでは「オー、レオ、ハタテー」のチャントが早くも誕生。約6万人のサポーターが旗手に熱い声援を送っていた。

 これだけではない。スコットランドの地元メディアでは、軒並みチーム最高点の評価が与えられた。しかも、デビュー戦となったヒバーニアン戦でのMOMに続き、今回のダービーでもMOMを受賞。スコットランドの地で、旗手が主役級の輝きを見せ始めている。

局面におけるポジション取りが秀逸

 試合の立ち上がりから目についたのは、セルティックの動きの良さだった。

【次ページ】 “俊輔の戦友”が見る、いきなり大活躍の理由とは?

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