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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「新庄さんは『イカゲーム』をやろうとしている」水どう・藤村忠寿Dが考える“新庄野球の楽しみ方”「変革の敵になりうるのは…」
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph byJIJI PRESS
posted2022/01/26 11:02
今季からチームを率いる新庄剛志監督への期待を、怪物番組『水曜どうでしょう』藤村忠寿Dが語る
藤村 僕自身、清宮選手にはものすごく期待しているから、「よくぞ言ってくれた」と思ったね。飛躍に向けて何か変えてほしい、そんなファンの代表意見だったんじゃないかな。これまでの指導者だとバットの持ち方とかのアドバイスになると思うんだけど、外見から指摘するっていうのは、意識変革の促し方として新しいアプローチですよね。
一方で、新庄さんの変革でいちばんの“敵”になりうるのは、実は選手たちなんじゃないかなとも思う。清宮選手の場合は、実際に動きがシャープになったという報道もあったし、新庄さんの意図が通じていたと思うんだけど、一部の選手は「それよりももっと技術的なアドバイスをしてよ」って思うかもしれない。選手が新庄さんのビジョンについていけるか、というところは僕自身注目しているところですね。
稲葉GMは「(水どうの)嬉野さんを彷彿とさせる」
――就任会見ではほかに「ピッチャー3人、野手4人のスターを作る」というコメントもありました。今や国民的大スターとなった大泉洋さんのような“原石”は見つけられるでしょうか。
藤村 最初に大泉洋を見た時から、「面白いな」とは思ったけど、実際に番組がスタートしてから彼の魅力を知っていったところが大きい。だからディレクターとしては、その魅力をもっと伝えたい、伸ばしたいと思うわけです。
その点、新庄さんは「選手全員を一軍のグラウンドに立たせる」と発言されていましたよね。ご自身が本番に強かったように、新庄さんは「一回投げさせてみよう、打たせてみよう」の人なんだと思う。そのうえで、何万人も観客が見ている中で、どんな振る舞いをするか、どんなパフォーマンスを見せられるかを何よりも重視しているのでしょう。そこでキーになるのが、実は稲葉さんだと思う。