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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「新庄さんは『イカゲーム』をやろうとしている」水どう・藤村忠寿Dが考える“新庄野球の楽しみ方”「変革の敵になりうるのは…」
posted2022/01/26 11:02
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph by
JIJI PRESS
藤村氏が考える自身と新庄監督の“共通点”
――2月1日、新庄剛志新監督率いる北海道日本ハムファイターズが、ついにキャンプインします(取材は1月17日)。率直なところ、新庄監督のことをどのように見ていますか。
藤村 僕は勝手に新庄さんの“一番の理解者”を自負していて。新庄さんが監督って聞くだけでワクワクするし、報道で耳にする言動や行動も「わかるよ、わかる!」って共感するところがものすごく多いんですよ。
――その共感は、分野は違えど、同じ北海道という地で新しいことに挑戦してきたからでしょうか。
藤村 そうですね。僕も出身は北海道外ですし、それでも何か新しいものを作りたいという思いで、これまでやってきた。『水曜どうでしょう』もそうですが、常識から外れたことをやって、周囲が驚くとしめしめと思うところとか、新庄さんと同じじゃないかな。僕も、外野から何か言われたら、むしろ「あなたたちにわからないから成功です」と思うタイプ。メディアや世論からのバッシングは、本当に微々たることなんだよね。
――新庄監督の言動やパフォーマンスは、野球ファン以外の人もワクワクさせますよね。
藤村 そのワクワク感は、現役時代も、監督に就任されてからも変わりませんよね。ファンを楽しませよう、新しい価値を提示しようとする姿が、バラエティ番組ディレクターの僕から見てもとにかくかっこいい。真のエンターテイナーだなぁと。
「優勝なんか一切目指しません」の真意
――とはいえ、実際に監督になるというニュースを見たときは衝撃を受けたのでは。
藤村 それはね。最初は「嘘だろ?」と疑いましたよ。てっきり稲葉(篤紀/現GM)さんがなるものだと思っていたから。あれほどの大抜擢は、日本のスポーツ界のみならず、企業でも見たことなかった。でもそのあと少ししたら、「いや、日本ハムはこうじゃないと」という発想になりましたね。だって、1年の半分が雪の北海道に移転してくるような球団ですよ(笑)。