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《選考基準、注目選手は?》北京五輪代表争い最終局面…スキー、スノーボードは今月中旬内定、雪上の代表争いがアツい!
posted2022/01/02 11:03
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Getty Images
2022年となり、2月4日に予定されている北京五輪開幕まであとひと月ほど。4年に一度の大舞台は間近に迫ってきた。個人競技では昨年末にフィギュアスケートなどで五輪代表が発表となったが、年をまたいで代表選考が繰り広げられている競技も少なくない。
そこであらためて、個人によって争われる主だった雪上競技の選考スケジュールと選考基準の概要を見ておきたい(2021年12月24日現在。全日本スキー連盟の公開資料を基に作成。各種目の代表人数は最大の場合)。
ほとんどの種目は、1月中旬がゴールラインとなっている。また、選考基準においても、細かな部分で違いはあるが、おおよそ、この2シーズンの成績が問われることに変わりはない。オリンピックへ向けて、選手たちはコツコツと実績を積み重ねようと、長いレースを戦ってきた。
ノルディックスキー・ジャンプ
代表枠/男子5名、女子4名
選考基準/2020-2021と2021-2022の直近2シーズンの世界選手権、ワールドカップ、サマーグランプリで、次の(1)〜(3)のいずれかの成績を収めた選手
(1)8位以内が1度以上
(2)10位以内が2度以上
(3)20位以内が3度以上
そのうち、男子は1月6日ワールドカップ終了時点の同ランキング上位5名。女子は1月17日ワールドカップ終了時点の同ランキング上位4名
ランキングの順位はこれからの試合に応じて変動するが、すでに内定を確実にしているのが小林陵侑や髙梨沙羅だ。小林は平昌五輪を経験し、高梨はソチ、平昌と2大会連続で出場してきた。日本勢トップをひた走る2人は再び巡ってきたオリンピックの舞台でのメダルを見据えている。
ノルディック・コンバインド
代表枠/男子5名(女子は同種目不採用)
選考基準/直近2シーズンの世界選手権とワールドカップで、次の(1)、(2)のいずれかの成績を収めた選手
(1)8位以内が1度以上
(2)15位以内が2度以上
そのうち、1月16日ワールドカップ終了時点のランキング上位5名。枠数に満たない場合は昨シーズン終了時のランキング上位などの基準を満たした選手
ノルディックスキー・クロスカントリー
代表枠/男子3名、女子4名
内定時期/1月中旬
選考基準/直近2シーズンの世界選手権とワールドカップで、次の(1)〜(3)のいずれかの成績を収めた選手
(1)10位以内が1度以上
(2)15位以内が2度以上
(3)20位以内が3度以上
または今シーズンの全日本選手権パシュート種目にて、優勝および2位などの基準を満たした選手
ノルディック・コンバインドには33歳の渡部暁斗、クロスカントリーには41歳の石田正子と、長年競技を牽引してきた大黒柱がいる。2人は2006年のトリノ五輪を皮切りに出場を続け、北京に出場を果たせば5大会連続。あくなき向上心を信条にトップレベルを維持し続けている。