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3億円大減俸の松田宣浩「悪あがきしたっていいでしょ」原監督「巨人の伝統を…」 立浪新監督や杉谷拳士も“2022年の逆襲”なるか
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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posted2022/01/02 11:04
巨人・原辰徳監督とソフトバンク松田宣浩。2020年のリーグ王者は巻き返しを図るシーズンとなる
立浪新監督、原監督はどのように“改革”するのか
<名言2>
だから本当に差がつくのはこのオフだよと、選手には言っています。
(立浪和義/Number1041号 2021年12月2日配信)
◇解説◇
中日ドラゴンズは2010年代中盤から現在にかけて低迷期に入っている――そう言われても仕方のない成績が続いている。4度のリーグ制覇を成し遂げた落合博満元監督が退任して以降、2012年から21年までの9シーズンでAクラス入りしたのは、2020年の1回だけ。巨人や阪神と覇権を争った2000年代中盤からの落差に、落胆するファンは多いだろう。
その中日が、ついに“切り札”を使った。球団のレジェンドである立浪新監督の就任である。秋季練習ではさっそく根尾昂ら若手メンバーを指導し、それぞれの性格や技術的課題を把握したという。
「口を出さずにはいられない。時間がもったいないんです」
選手たちとの距離感を縮めるコミュニケーションだけでなく、チーム内競争も意識させる。星野仙一監督の元で育ち、高木守道、山田久志、落合体制で生き残り続けてきたレジェンドのもとで強竜復活はなるだろうか。
原監督が抱えていた「これはいかんな」という思い
<名言3>
常にチーム状態については、これはいかんなという思いがありました。
(原辰徳/NumberWeb 2021年11月24日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/851088
◇解説◇
読売ジャイアンツは2021年、リーグ3連覇と日本一奪回を至上命題として、開幕を迎えた。前半戦は阪神の快走を許したものの8月終了時点で首位に立つなど、勝負所で地力を発揮したかに思えた。しかし百戦錬磨の指揮官には、違和感があったようだ。
「上位にはいるけどメンバーも揃っていないし、数字も良くない。このままでいくのかな、というのはずっと抱えながら戦っていた訳ですよ」
FAで獲得した梶谷隆幸にケガが続き、期待の外国人選手だったスモークも家庭の事情を理由に退団。井納翔一やシーズン途中に加入した中田翔も結果を残せず、戦力を上積みできなかった。また後半戦には先発陣が崩れることが多くなり、急失速しての3位に終わった。
批判を浴びてのシーズンオフ、原監督は球団と新たに3年契約を結んだ。それとともに着手したのはコーチングスタッフの入れ替えと役割分担の明確化だった。