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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「かつおくんのしょうりは、みんなのよろこび」つば九郎が明かす“2021年のヤクルトが最高!だった”5つの優勝秘話
posted2021/12/06 11:02
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Naoya Sanuki
その1)「せかいの~え~お~き~!」青木宣親
来年1月に40歳となる大ベテランの青木は今季、122試合に出場。ここぞという場面での勝負強さは健在で、日本シリーズ第2戦でも息詰まる攻防の均衡を破る先制タイムリーを放った。
「にほんいちがきまって、おおなき。あのなみだをみて、ことしはつらかったのかな、って。はるさきは かくりきかんもあって、なんどもからだをぴーくに、もっていっては、おとして……。しんぱいで、らいんすると“できることをしっかりやってるよ”って、たのもしいへんじ。めじゃーで、いろんなちーむをけいけんして、やくるとにもどってきた、ひーろー。からだをこくし、しているのに、ぜったいにけがをしない。からだのけあなど、いしきが、ぷろふぇっしょなる~」
戦い続ける秘密は、体作り、コンディション維持を徹底する日々のたゆまぬ努力の積み重ねだ。つば九郎はシーズン中、練習でふざけながら柔軟運動をしていた若手選手に、青木が声をかける姿に感心したという。
「おまえ、それじゃだめだ。けがするぞ!って。からだがかたいせんしゅに。あのめは、まじでした。さいしょは、ふざけていたせんしゅもぴりっと、しんけんにきいていた。あおきくんは、あっぷでも、いつもいちばんのり。ひとりで、もくもくと~すとれっち。おふには、よがも、とりいれてとれーにんぐ。からだには、しっかりまね~をかけて、けあしてるんだって」
連戦が続いた夏場など、高津監督が疲労を考慮して先発から外した試合でも、ベンチ裏でひとりバットを振って出番に備えていた姿も忘れられない。
「どんなときも、じゅんびするしせい。ちかくでみていると、すごい! あとは、かぞくおもい。おとこがほれるおとこです~」
その2)「みんなの~おにいちゃん」川端慎吾
今季、ここぞという局面で勝利を引き寄せた男こそ、川端慎吾だ。レギュラーシーズンでは、元監督の真中満氏に次いで歴代2位となるシーズン代打30安打に到達。日本シリーズでは、第6戦の延長12回に2死一塁で登場し、レフト前にドラマチックな決勝打を決めた。
「だいだのかみさま~。わかいころは、つばめのぷりんす。ぜんかいの、ゆうしょうのときは、しゅいだしゃ&さいたあんだの、てんさいだしゃ。でも、けがをして、しゅじゅつをして……ほんとうにたくさんたくさん、くろうしたとおもう」