プロ野球PRESSBACK NUMBER

「かつおくんのしょうりは、みんなのよろこび」つば九郎が明かす“2021年のヤクルトが最高!だった”5つの優勝秘話 

text by

佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

PROFILE

photograph byNaoya Sanuki

posted2021/12/06 11:02

「かつおくんのしょうりは、みんなのよろこび」つば九郎が明かす“2021年のヤクルトが最高!だった”5つの優勝秘話<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

第2戦で勝利投手となった石川雅規とつば九郎の笑顔の2ショート

その5)「ちーむ・じんじゃーはいぼーる」マクガフ&スアレス

 最後はスコット・マクガフと、アルバート・スアレスのふたりだ。シーズン途中から抑えの大役を担ったマクガフは31セーブ。スアレスは先発からリリーフに配置転換しマルチに活躍した。投手陣を支えた心強い助っ人コンビには、知られざる「酒豪秘話」が……。

「まくがふとは ぱとろーるなかま。つばくろうの、のみっぷりをききつけた、すあれすからやきにくいこうね~ってずっといわれてた」

 コロナ禍で「よるのぱとろーる」はなかなか実現しなかったが、緊急事態宣言が解除されたリーグ優勝後に、人数制限付きで外食解禁に。優勝のお祝いを兼ね、都内某所の焼肉店でついに3人の顔合わせが実現した。

マクガフ「今日はオレが払うから、ふたりがどれだけ飲むか見せてくれ」

スアレス「俺は負けないぜ!」

 戦いのゴングが鳴る。 

「さんにんで、じんじゃーはいぼーるを、のみまくり。ちゅうもんのぴんぽんが、とまらず、ついに~てんいんさんが、てーぶるちかくに、すたんばいするしまつ。あのふたり、やりよる……。すあれすは、ちーむでいちばんのしゅごうかも。でもつばくろうも~まけてない。さいごは、まくがふが、きもちよ~く~おかいけいしてくれました」

 マクガフは日本シリーズでは第1戦で救援失敗の苦杯をなめたが、高津監督の信頼に応え第3戦でセーブを挙げるなど挽回。第6戦では、1-1の延長10回2死から12回まで魂のロングリリーフで胴上げ投手となった。スアレスも日本シリーズでは2試合に登板し、1失点に抑えた。日本一になった後、「またいくぞ!」と約束していたのだが、ふたりは慌ただしく帰国。スアレスは2日に自由契約選手として公示された。 

「あのよるは、ほんとうにたのしかったなあ。すあれす、やくるとすわろーずにきてくれて ほんとうにありがとう。しゅごうのしょうぶはまだ~おわってないよ!いつかかならず またぱとろーるいこうね。まくがふは、らいねんおきなわきゃんぷで~おまちしていまーす。じんじゃーはいぼーるの、きずなは~えいえんだ!」

#1から読む
「いつもちかくでみていました」“現役28年大ベテラン”つば九郎が選ぶ「53歳高津臣吾監督はここがすごい!」ベスト3《日本一のウラ話》

関連記事

BACK 1 2 3 4
東京ヤクルトスワローズ
つば九郎
青木宣親
川端慎吾
石川雅規
山田哲人
スコット・マクガフ
アルバート・スアレス

プロ野球の前後の記事

ページトップ