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〈箱根駅伝の前哨戦〉全日本大学駅伝を制するのはどこか? 注目すべき「優勝候補5校」と「ダークホース2校」

posted2021/11/06 11:06

 
〈箱根駅伝の前哨戦〉全日本大学駅伝を制するのはどこか? 注目すべき「優勝候補5校」と「ダークホース2校」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

昨年、大エース田澤廉の快走により14回目の優勝を果たした駒澤大学。今年はどうか?

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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Asami Enomoto

 全日本大学駅伝は、下剋上になりそうな気配が漂う。

 出雲駅伝では、1区、2区でトップが入れ替わり、3区以降は東京国際大が首位をキープしたが、2位はさらに区間ごとにチームが入れ替わり、大混戦となった。全体的に選手の持ちタイムが上がっているので、力が拮抗し、僅差の勝負になってきていることが伺える。

 この流れの中、果たして今年は、どのチームが全日本を制するのか。

 全日本は、全8区(全長106.8キロ)のレースになる。18年大会から区間距離が変更になり、1区が最短の9.5キロ、7区が17.6キロ、8区が19.7キロのロング区間のコースだ。レース当日、3名までの変更が可能になっている。

 後半にロング2区間を残す全日本を制するためには、いくつかのポイントがある。

《箱根駅伝の前哨戦》勝負を決める“3つのポイント”

 ここ2年間、レースの勝敗を分けたのは、アンカーだった。

 一昨年は、東海大の名取燎太が青学大の飯田貴之を抜き去って東海大が優勝し、昨年は青学大の吉田圭太、東海大の名取、駒澤大の田澤廉の三つ巴になり、最後は田澤と名取の対マン勝負になって駒澤大が勝った。

 アンカー区間に誰が配置されるのかが、ひとつ大きなポイントになるが、今年の区間配置を見るとその一つ前の7区で勝負を決める意図が各チームから見える。今年も果たして、競った展開からアンカー勝負になるか。

 出雲では、優勝候補の駒澤大の失速により、改めてひとつのミスの重さがクローズアップされた。大八木弘明監督は「自分の選考ミス」と語ったが、今回も一つのミスが命取りになる。

出雲駅伝から外れた選手もエントリー

 新戦力、復帰組の存在も大きな要素だ。

【次ページ】 優勝争いに食い込む有力校は「5」

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