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「他の大学には真似できないと思うよ」青学大・原晋監督が明かす、“山の神”育成モデル…再び“黒田朝日”は育つのか?「ほぼ“出会い”です」「160cm台、細身…」
posted2026/01/04 17:05
箱根駅伝史上初の2度目の3連覇を果たし、ポーズを決める青学大・原晋監督(58歳)
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph by
Sankei Shimbun
やっぱり青学!
原晋監督は記者団に囲まれ、こう問いかけた。
「12年間で9度の優勝。勝率は……いくつになるの?」
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7割5分。驚異の勝率である。
どうしてここまで強いのか。今回、「打倒・青学」に果敢にチャレンジした監督に青山学院の強さについて聞いたが、5位となった中央大学の藤原正和監督の言葉がシンプルではあるが、正鵠を射ていた。
「今回は……山ですよね。黒田(朝日)君の走りで流れが決まってしまいました。もう一度、黒田君のような人材を育てられるかというと、それは“出会い”の要素も出てきますから分かりませんけど、とにかく山でやられました。往路で青学さんに主導権を握られてしまっては……」
「5区が区間8位以上」で青学優勝
2010年代前半まで、山上りといえば東洋大学のイメージだった。柏原竜二、設楽啓太のエースが優勝を引き寄せた。
しかし、ここ数年は「山上り」といえば青山学院になった。
この10年間の5区の区間順位を見てみよう。
2017年 貞永隆佑 8位 優勝
2018年 竹石尚人 5位 優勝
2019年 竹石尚人 13位 2位
2020年 飯田貴之 2位 優勝
2021年 竹石尚人 17位 4位
2022年 若林宏樹 3位 優勝
2023年 脇田幸太朗 9位 3位
2024年 若林宏樹 2位 優勝
2025年 若林宏樹 区間賞 優勝
2026年 黒田朝日 区間賞 優勝
区間順位と総合成績の相関関係を見ると、区間賞から区間8位まではすべて優勝。9位以下になった場合、総合優勝を逃していることになる。“さすがの青学”であっても、5区で区間2ケタになると巻き返せないのだ。「山上り」の比率がいかに大きいかが分かる。
ではどうやったら、5区の人材を育てられるのか。原監督は言う。

