「間違いなく指名されますよ」注目右腕はこの2人！

　さて右腕では、【6】専大松戸・深沢鳳介（3年・177cm75kg・右投右打）と【7】智弁和歌山・中西聖輝（3年・182cm89kg・右投右打）にまず注目だ。

　専大松戸・深沢鳳介のことは、プロ野球のスカウトの方たちが、こぞって誉める。

「見るたびによくなる」、「持ち球の質がすべて一級品」、「腕を振り切って構えたミットに8割近く投げられる高校生なんて、そうはいない」、「このままいけば間違いなく指名されますよ」……。

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　東京・上一色中学（江戸川区）で軟式野球をしていた頃からよく知っているのだが、センバツ以降、実戦を見られていなかったから、この大会でじっさいのところを確かめたい。

　久しぶりの投げっぷり拝見を楽しみにしているのだが、対する明豊高（大分）のしたたかな強打線を何度も見ているだけに、今回も恐るおそるということになりそうだ（初戦は6-0で見事勝利。深沢は9回無失点11奪三振の快投だった）。

　そして、智弁和歌山・中西聖輝だ。

　昨年の夏から何度も辛酸をなめさせられてきた市立和歌山・小園健太投手をとうとう倒しての、この甲子園だ。

　対戦するたびに、意識過剰が“気負い”になってバランスを崩しているように見えていた中西が、最後の夏に変わった。「小園健太」ではなく、ちゃんと市立和歌山打線と向き合って戦っていた。攻め方に強弱をつけながら、剛腕らしく投げるより、投球テンポと制球力を優先させた、勝つための投球を実践しているように見えた。

　このスタイルならもともと速球にもスライダーにも威力があるだけに、甲子園でもかなり手の焼ける投手になりそうだ。

　コンディションを維持する難しさの中で、せっかくの、ようやくの「甲子園」で、投手たちのパフォーマンスが落ちないことを願っている。

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