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板倉滉「この4年間でいろいろな選手とやってきた」“みんなの代表”として挑む東京五輪、スタメンを諦めない理由
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byKoji Watanabe/Getty Images
posted2021/07/20 11:03
チーム立ち上げ当初から主力メンバーとして五輪代表を牽引してきた板倉滉
その思いを強くしているのは、これまで共に戦ってきた戦友たちへの責任がある。森保一監督が率いたU-24日本代表は、チーム発足から3年以上の時間をかけて実に88人の選手が名前を連ねてきた。その中から東京五輪の舞台にたどり着けるのは22人。選ばれなかった彼らの思いを背負い、ピッチに立とうとしている。
「僕の場合は森保さんの立ち上げの方(最初の招集はAFC U-23選手権2018)から呼んでもらっていましたけど、その時から選ばれた選手たち全員が東京五輪を意識していたと思います。自分はこの4年間でいろいろな選手とやってきました。だからこそ、選ばれたことに対する責任がより生まれていますし、選ばれた以上、自分の力を最大限発揮しないといけないと思っています。生半可な気持ちで戦う大会ではありません。今までみんなで積み上げてきたものを、みんなの代表として出さないといけない責任があると思っています」
培ってきた自信と勝利への貪欲な思いを胸に、常々口にしてきた「金メダル」を目指す戦いに身を投じていく。
東京五輪のピッチでどんな姿を見せてくれるのか。近年、欧州でプレーし続け「うまくいかない時や良い時を試合に出ながら経験できたことでメンタル面が一番成長した」と説く板倉は、様々なことが起こりうる本大会で、今までとは比べものにならないプレッシャーの中で、自身の出番に向けて静かに牙を研ぐ。
「ボランチで出たとしても、CBで出たとしても、とにかくまずは自分の良さを出してチームのためにプレーすることを考えていきたい。そのメンタルはブレていないですし、いつどのポジションでやっても良いパフォーマンスを見せなければいけないのが代表のユニフォームを着るということ。毎試合100%のパフォーマンスを出せるような準備をしていきたいと思います」
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