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東京五輪“残り3~4枠”の焦点はCBとアタッカー… 左SB+2列目のマルチな旗手怜央、4-3-3は“三笘薫シフト”か【18人予想布陣図つき】
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byMasashi Hara(L)/AFLO(R)
posted2021/06/13 14:25
三笘薫、旗手怜央は試合後のリモート会見で対照的な表情だったという。果たしてメンバー18人はどうなる?
「結果を出さないと落ちる。この1試合(ジャマイカ戦)に左右される立場だと思っています。そこはプレッシャーを掛けてやらないといけない。練習からアピールしていかないといけないと思います。オリンピックに出ることへの意志の大きさがプレーに表れてくると思うので、そういったところを出してアピールしたいと思います」
強い覚悟で臨んだだけに、ジャマイカ戦の1アシストでは、なんの慰めにもならなかったのかもしれない。
横内監督の思いが伝わる“フロンターレトライアングル”
それでも、Jリーグで圧倒的な結果を残している三笘を、なんとか戦力として生かしたいという横内昭展監督の思いも伝わってくる。
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この日は、旗手、田中碧とともにスタメン起用し、"フロンターレトライアングル"を形成した。加えて今合宿のトレーニングでは、三笘が川崎でプレーし慣れている4-3-3も試しているのだ。
「自分たちに何ができるか。オプションとして幅を広げる意味で試してみました」
横内監督の説明を聞けば、4-3-3を"三笘シフト"と表現するのは乱暴かもしれないが、4-2-3-1の左サイドハーフより、三笘がプレーしやすくなるのは確かだろう。
このチームでは結果を残せていないが、ジョーカーとして起用すれば、これほど心強い選手もいない。
「名古屋でフィッカデンティ監督の元でプレーして、守備の強度が上がったと感じる」と語る相馬をスターターとして起用し、三笘を切り札として懐に忍ばせておく。
オリンピック本大会でも選手交代は5人まで認められる。流れを変える攻撃のカードはいくつでも用意しておきたい。
本大会のメンバーのうち、残り3~4枠を懸けた争いは、他にもある。