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13歳でレアルから1億円超のオファー、16歳女性を妊娠させ、バルサと密約でサントス出禁… ネイマールの知られざるトラブル史
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTakuya Sugiyama(L)/Getty Images(C,R)
posted2021/06/09 12:31
サントス、バルサ、PSG…所属クラブでスーパープレーを見せるネイマールだが、トラブルも多い
選手としては評価されるが、人間としては……
昨年9月には、フランスリーグのマルセイユ戦の終盤、スペイン人CBアルバロ・ゴンサレスの後頭部を殴って退場処分を受けた。試合後、ネイマールは「ゴンサレスから人種差別的な言葉で罵られていた」と糾弾。ところがその後、スペインのラジオ局が「ネイマールは、試合中、マルセイユの日本代表右SB酒井宏樹を『クソったれの中国人』と何度も罵っていた」として、口の動きが明瞭にわかる動画を付けて報道。「人種差別を受けたと言っておきながら、当の本人が別の選手に人種差別行為を行なっていた」と非難された。
昨年末には、新型コロナウイルス感染が爆発的に拡大した母国ブラジルで、150人以上とされる知人、友人を集めた巨大年越しパーティーを開催。メディアと国民から轟々たる非難を浴び、地元の警察から市の条例違反で取り調べを受けた。そして、第1回で記したナイキの性暴行疑惑である。
選手ネイマールは評価に値するが、人間ネイマールには大きな疑問符が付く――。それが、多くのブラジル国民が抱く思いだろう。
これから選手として、また人間として、ネイマールはどこへ行くのだろうか。
<第3回に続く。関連記事からもご覧になれます>