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「ひとつの扉が閉じ、10倍大きな扉が開いた」アトレティコで円熟期のスアレスが語る闘将シメオネと盟友メッシ
text by
フローラン・トルシュFlorent Torchut
photograph byL’Équipe
posted2021/06/03 17:02
闘争心やプレーの激しさにおいて、スアレスはシメオネ監督と共通点が多い
――友人でもあるメッシと離れてしまい寂しくはありませんか?
スアレス もちろん寂しさは感じている。世界の誰もが知っている有名選手というよりも、レオは僕の友人であり、離れ離れになって寂しさが募っている。僕らはサッカーに限らず何でも話し合った。子供たちも一緒によく遊んだし、お互いを分かりあっていた。子供たちもまた寂しがっている。でも僕らはふたりとも、いつかこういう日がくることを何となくわかっていた。僕らの年齢になると、そういうことにも心の準備をしておかなければならないんだ。
レオは寂しいはず
――活躍期間の長さを考えれば、彼が成し遂げたことは決して悪くないのでは……。
スアレス ゴールとアシストの数それ自体が彼の凄さを物語っている。33歳になった今も、史上最高の選手であることを証明し続けている。これからどこでプレーすることになっても、ずっと僕らを喜ばせ続けて欲しい。
――バルサを離れたことと友人レオと離れてしまったことでは、どちらをより寂しく感じますか?
スアレス (爆笑)それはレオにとっても切実な問題だ。監督(ロナルド・クーマン)は、僕を放出する決断に満足していると言い切ったのだから。レオは日常生活でも友人だった僕を失って、寂しい思いをしているだろう。
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