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【日韓戦・超ナナメ視点プレビュー】韓国のポルトガル人監督が“日本の未来像”になりうる理由って?
posted2021/03/25 06:00
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph by
Getty Images
この時期の日韓戦開催が、韓国で反対されているという。この話題は別記事で読まれたのではないか。
じつのところ韓国国内のコアなサッカーファンは怒れど、一般層への大きな世論形成には至らない。そういった話だ。
しかし試合に先立ち、日本メディアではちらほらこの話題を見かけた。日本にそういう制度がないから驚いているのか、嫌韓的に煽ろうとしているのか。はたまたプロレス的にストーリーを仕立てて盛り上がろうとしているのか。
ここでは別の話をしよう。今回の日韓戦に関して、この点は実は注目されていない。
「では韓国側が、なぜ一部世論の反対が予想できるこの対戦のオファーを受けたのか」
試合を強くやりたがったのはパウロ・ベント監督
この人物の存在抜きでは考えられない。彼が試合を強くやりたがったのだ。
パウロ・ベント。
現在の韓国A代表監督だ。ポルトガル出身の51歳。現役時代には自国代表選手として02年W杯に出場歴がある(つまりはグループリーグ最終戦で韓国に0-1で敗れた当事者でもある)。
3月15日の韓国国内の会見でメディアとこういったやりとりがあった。
――多くのファンが"韓日戦"に対して批判的だが、この試合を開催しなければならない正当性を説明するのなら?